朝ランをしているとき、路上で会う老若男女(若女は除く)に挨拶をする。大半は返礼なし、私の発した言葉が行き場をなくして空中をさまよう。返礼なしは怪しい私の外見が一因かも知れないが…。

返礼があったり、たまに相手から先に挨拶されれば、今日は良いことがあるぞ、と嬉しくなる。挨拶レスの傾向は、コロナ禍でさらに強まった気がする。人間関係に関わる諸々の出来事は挨拶レスが影響していると、密かに思っている。

我々は、子供の頃から挨拶の大切さを教わってきたはず。挨拶は、特に初対面同士の距離をつめる魔法の言葉だと聞いたことがある。

私は、スマホで自分を撮るときなるべく近くの他人にポチを頼む。目的地への道や電車の乗り換えが分からないとき、回りの人に聞きまくる。他人の迷惑を顧みずに。

独居老人予備軍の古希オヤジに必要なのは、スマホ操作力ではなく、他人への会話力であると思い定めている。