1st album〜ジャケ制作秘話〜

『Neat'sワンダープラネット』のジャケット制作のことを書こうと思います。

とてもとても、最上級に気に入っているこのジャケット。

憧れていたアートディレクター、牧野惇さんに作り上げていただきました。

わたしが牧野さんのことを知ったのはYUKIさんのMVが初めてだったかな。チェコに行ってアニメーションを学ばれていたということを知って、ファンタジーと現実が絶妙に絡み合う作風にとても心惹かれていたのです。

(今作は、チェコで購入した楽器やチェコでフィールドレコーディングした音も入れていたので、間違いないぞという予感と共に)

そして今回素晴らしいタイミングで、繋がりのあった保本さんにご紹介いただいて、お会いすることができました！

わたしはいつもクリエイターさんやスタッフさんとの打ち合わせに必ず、妄想シートというものを持っていきます。わたしの頭の中のアイデア。

ふわふわと漂っている色や空気を

言葉や絵で伝えて、牧野さんは静かにうなづいて、たまにニヤニヤっと笑みを浮かべながら聞いてくれていました。

その仕草に、なんとなくだけど、わたしの意図が伝わっているような気がして安心したのを覚えています。

そしてそのあとに

あげてきてくださったラフデザインが、、、、、

実はもうすでに、今の完成形そのままでした。

凄すぎる、、、天才まきのさん。

まるで最初からこのジャケットに決まっていたような、、これしかないよね！というしっくりくる感覚があって震えました。

ラフデザインでは頭の上にいろんなオブジェの絵が描かれていたのですが、

実際の撮影では、100%全て実写で制作しました。これがほんとに凄まじかった！！！

スタジオはジブリに出てきそうな素敵な洋館。

早朝から集まって、凄腕ビジュアルスタッフのみなさんが準備をしてくださっていました。

なんせ今回は勝負の一発撮り、、、、わたしの知らないところでリハーサルや打ち合わせも入念に行ってくださっていたとのことで、感謝です。

大量のウィッグ、人毛が使用されています。

貞子もびっくりだよ

↑

「この体勢のまま2時間はステイです！座布団いりますか？高さ辛くないですか？トイレは行けませんよ！」

みなさん心配してくださり、お気遣いいただいたのですが、わたしはテンションが上がっていたのでウキウキしちゃって「ぜんぜん大丈夫でーす！」と。

これからどんどん全身が痺れてくることも知らずに。。。

こんな風に、一つ一つのオブジェの位置を微調整しながら、髪の毛に埋め込んだり肩に乗せたり、

本当に繊細な手作業。

わたしのお気に入りは、左肩に登ろうとしている2匹のヒツジ。きゅん。

背後の惑星たちも可愛かったです。

美術のTOKUさんのお手製、、！驚

↑

ヘアメイクの山口さんも、細かな髪の毛の揺らぎ方から木の立て方に至るまで、、もはやヘアメイクを超えた作業をしてくれていました。

みんなで「あっそこ、右！、、いや、左だ！牛を、、もうちょっと進ませたい！」って、わいわい楽しい現場、、

みんなの声が飛び交うあの空間に居る間、すごく幸せだなあって感じていました。

終わってほしくないなあって。

一人の世界に籠って作る孤独な楽しさとは違う、

幸福感に溢れたあたたかいきもち。

一緒につくるっていいなあ、、

って思ってる間に、渾身のベストテイクが撮れて、

2時間ぶりに立ち上がったわたしは、生まれたての子鹿状態でしたw

裏ジャケになっているあの素敵なカットは、

実は現場で牧野さんの閃きにより急遽撮影されたものなんです。

まさに現場マジック！！

プロのクリエイターさんたちが、仕事の時間に子どものように本気でわくわくしている瞬間のエネルギーって、たまらなく素敵です。

わくわくどきどきしながら作ったものは、ほんものだよ。

そんな魔法がかった雰囲気の中、

記念すべき1st albumのジャケット制作が行われました。

最高のメンバーとともに。。

携わっていただいたみなさまありがとうございました！！

Art Direction/ Atsushi Makino

Photographer/ Satoshi Uchikawa

Photographer assistant/ Hakase

Lighting/ Terryman

Prop/ Atsuo Tokutomi

Hair&Make/ Tomoko Yamaguchi

Stylist/ Makoto Washizu

Retouch/ Toshiro Tabata

Production Manager/ Hiroshi Nakanishi

Production assistant/ Daiki Kamoshita

Production assistant/ Kaori Munemura

Producer/ Yoshihiro Ueno

Title Design/ Miho Ishizuka

p.s.

大好評いただいている渋谷ジャックが実現したのも、何よりこのアートワークが素晴らしかったからです。

いつもの日常が変わる魔法、

ぜひ体感してね

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A post shared by 新津由衣 (@neatsyui) on Jul 25, 2018 at 7:59am PDT