1月1 7日
この日を忘れないでいたい。
もう16年も前の話になるんやね。
当時の私は小学4年生。
正直、あの出来事は「テレビの中」の出来事でした。
18歳のとき、
神戸にやってきて初めて、
震災を経験した友人と出会いました。
23歳のとき、
神戸で一番被害に遭った土地の、
新しくできた建物に住みました。
神戸にやってきたからこそわかることがある。
もし神戸にいなかったら、この出来事はずっと「遠いところ」の出来事やったのかもしれません。
絶望の中を生きた人々の「生きる力」をひしひしと感じる今。
今、一緒にいる子どもたちは、
そんな人々の生きる力がなかったら、この世にいなかったかもしれない。
今、住んでいるこの土地も、
そんな人々の生きる力がなかったら、荒地のままだったのかもしれない。
当時何もできなかった私に今できることは、なんだろう?
絶望は、独りでは乗り越えられないものだと思う。
明日が見えなくて、どうしようもなくて、立ち尽くしてしまった人がたくさんいた。
それでも、人を励まし自分を励ましながら歩いた人がいるからこそ、
今があることを忘れないようにしたい。
そのことを、少しでも多くの人にも知ってもらいたい。
同じ立場になったとき、果たして自分は「人のために」と動くことができるのだろうか。
同じ悲しみを繰り返さないためにも、
「備え」は大切。
今、自分にできることを少し振り返ってみようと思います。