いきなりのタイトルですが、
結論を言うと、経済的にギリギリの生活をしている人よりも、ある程度余裕がある人にとってこそ1万円という金額は価値があり生活を豊かにしてくれるものです。
師走になって皆さん色々と忙しくしていることでしょう。
我が家も母の入院という非常事態ではありますが、年内の仕事はほぼ終わって、クリスマスや新年を迎える準備をしています。
当然物入りも増えるので、やりくりに苦労している人も多くいらっしゃるかと思います。
目先の金銭の心配をしなくても良い我が家は恵まれていると思います。
私はプチレベルですが、株式投資もしています。
売り買いで儲けるよりは配当金目当てです。
いわゆる不労所得で、誰もが憧れるものでしょう。
会社にもよりますが、6月と12月に配当金がもらえるので、ちょっとしたボーナスになります。
月にならすと1万円くらいの配当金は魅力的です。
しかし、月1万円というと大した金額ではないと言う方と、1万円は大金と言う方もいるでしょう。
最近あった出来事で、1万円の価値を考えさせられました。
パチンコで持ち金全てを使い果たし、帰りの電車賃もなくなった愚兄が私と妹に無心をしてきました。
私は「だが、断る」とバッサリでしたが、妹は兄に1万円叩きつけて、
「これは私のお金じゃなくて、私の旦那が稼いだお金だからね!わたしが毎月1万円やりくりするのにどれだけ苦労してると思ってるの!」
妹は子供3人いて、大学生、高校生、中学生と教育費がかかる時期で、毎月赤字スレスレの家計みたいです。
1万円と言う金額は決して小銭ではありません。
それに対して、私は単に1万円出すことには痛痒感はありません。
ここで、とある考えに辿り着きました。
私と妹にとって1万円の価値とは?
もし、株でも副業でも月に1万円手取りが増えるとしたら、何が変わるでしょう?
生活上は大きいと思うのですが、それで生活が豊かになるとは言い難いかもしれません。
1万円を食費に全振りしても、1日300円くらいです。
家族5人で食費が300円増えてもおかず1品のグレードが上がるくらいで、日々の生活を豊かにできるでしょうか?
5人でファミレスに行っても特別感のある食事は難しいでしょう。
光熱費に全振りしても、少し冷暖房を気兼ねなく使えるくらいで生活の質が上がると言えば上がるけど豊さを実感できるでしょうか?
1万円くらい子供の教育費の足しにしても誤差範囲でしょう。
ところが、金銭的に余裕があって、日々の生活費に苦労することない私にとって、月1万円手取りが増えると生活がグッと豊かになります。
普段食費も光熱費も特段節約するわけでもなく、好きなように使ってます(貧乏性ではありますが)。
基本的な生活費は夫婦で折半なので、1万円を丸々私の好きに使えます。
月に1万円あると、こんなことができてしまいます。
・月1回かなり豪華な外食をできます。
・普通の飲み会でしたら月2回は行けそうです。
・家で食事するなら、すき焼き、ふぐちり、その他諸々とびきりのメニューを月2回くらいは食卓に並べられます。
・ワインを買うなら、かなり良いのが買えます。
・映画を5回見れます。
・日帰りで温泉に行って、贅沢に飲み食いできます。
・好きな本を数冊買えます。
・音楽や映画などのサブスク入り放題です。
・旅行費に全振りすれば、年2回は国内旅行に行けます。年1ならかなり贅沢な旅行ができます。
・服飾費に全振りすれば、毎年かなり良いコートやジャケットを新調できます。靴なら良いのが2足は買えます。私が退職記念に買ったオーダーメイドのサッチェルバッグは44,000円でしたし。
・2、3ヶ月分貯めればムフフなお店にも行けます(妻にバレないよう要注意ですが)
その他いろいろなことができます。
たった月1万円あれば上記のどれかを楽しめるのです。
たった1万円ですが、私の生活に彩りを添えてくれる金額です。
ここに経済的格差というものの深刻さを感じさせられます。
某増税メガネは給付金とか減税とか言ってますが、それによって豊さを享受できるのは、元々経済的に余裕がある人なのです。
日々の生活に追われる人にとって、わずかな給付金では苦しみを少し軽減するだけで、豊さは感じられないことでしょう。