夏の大会はじまりました。
母校へはOB会が毎年心ばかりの寄贈などを行っており、私も副会長として取りまとめをやらせてもらっていることもあって母校の健闘を願わずにはいられません。
それにしてもコロナ、熱中症、教員の働き方改革などで随分と部活のカタチが変わりました。
ザ・体育会の代名詞でもあった野球部も多くの学校で変革が進んでいるようです。
とにかく我慢!何より忍耐!先輩に絶対服従!といった強烈な精神論的指導や体質は随分と減ってきて、生徒の自主性、考える力を育むような指導も話題になったりするのはいいことだと思います。
もう一歩進んで、文武両道がもっともっと前面に出てくるといいなと思います。
高校生の本分は勉強です。部活をするために高校へ行っているわけではありません。自分自身の高校生活はどうだったんだという心の声が突き刺さってきますが、だからこそ一層そう思うと逃げておきます(笑)
授業以外での交友や交流を通して学ぶことも当然大きな財産ですが、野球ファーストで勉強が疎かになるようなことがあっては本末転倒です。
特に今の時代、野球だけでも能力が優れているのならば、まあ確かにどこかの大学での野球やその先の社会人としての野球など、20代前半くらいまでは野球に熱中する生活を送れるかもしれません。
しかし、自ら考え創造し行動できる人材を、これは野球をやってるとかやってないといった狭い視点ではなく、社会や時代は求めています。
そのための自分を形作ってくれるものは勉強によってインプットした知識、或いは勉強をする過程で身につける思考や工夫、努力や挑戦といったものではないのでしょうか。
高校野球や中学野球、少年野球の指導者の皆様にはぜひそのあたりを子供たちに説いて、また甲子園大会の開会式では文科省のお偉いさまが挨拶されるんだから、野球も勉強も両方とも全力で頑張れ!みたいなことを熱く発信していただきたいと思います。
昨年協賛させていただいた、高校進学後に硬式野球部への入部を望む中3生への野球教室で、元中日ドラゴンズのレジェンド荒木さん・吉見さんも口を揃えて「しっかり学校の勉強、受験勉強も頑張ってください」ということを子供たちに語っていました。
働き方改革のことが前面に出ることが多いわけですが、文武両道を前提とした特に強豪部での部活動と勉強の改革が進むことを期待しています。
野球も勉強も頑張れ高校球児!