中学受験 エピローグ | 教育・受験のミカタ

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NEホールディングス(栄光学園・西塾・進学塾サンライズ・名古屋個別指導学院・コンパス)社長ブログ

少々前のお話です。


西塾の卒塾生で名古屋中学校へ進学した生徒がいました。第一志望がT中学だった彼にとっては悔しい思いもあった受験でした。
 

彼は合格発表のあとに西塾の教師にこう呟きました。
 

「先生ゴメン…」

 

「T中学だめだった…」
 

教師の方こそ 合格に導けずに咄嗟に言葉が返せませんでした。
 

一瞬の沈黙の後、彼はもう一度、しかし今度は力強い口調でこう続けました。

 

「先生、名古屋中学校で頑張るよ!」

 

「そしてボクは医師になる!」



中学へ入学以降、名古屋中学・高校の先生方の熱心な指導が彼の実力を引き上げました。もちろん、彼自身が一生懸命に努力した賜物であったことは言うまでもありません。


コンプリートパスでも中学・高校と指導をさせていただきました。

 

 

彼は中学入試の結びで放ったあの宣言を鮮やかに達成してみせ、名古屋大学医学部へ進学した後に現在は医師となり、ご結婚された幸せいっぱいの笑顔を昨秋に私も写真で拝見しました。

中学への合格はゴールではありません。そして、第一志望校へ合格しなかったことは決して失敗などではありません。まして人格を否定されるとか、これ迄の努力に意味がないとか、そんなことは絶対にありません。

 

受験も人生と同じで、数ある選択肢の中から自らが選び進んだ道を、その後の自らの行動によって最良のものにしていく努力が尊くて大切だと思うのです。

 

逆に、第一志望の中学校に合格したがゆえに伸びきったゴムのように弛んでしまい、「中学受験のときがピークだった」なんてことにでもなったら、後から振り返ったときに、その合格を成功だったとは思えないでしょう。(そんなことになってはいけない)

 

これから進む道こそがあなたの未来を拓くあなたの道です。

立ち止まらずに道を歩いていくならば、この先、回り道もあれば上り坂だって下り坂だってあることでしょう。雨や雪が降ったり、向かい風が吹いたり強い日差しを浴びながら歩くことだってきっとあるのでしょう。

 

道を行くのに必要なことは道中で諦めたり腐ったりするのではなく、どんなときもそのときにできるベストを尽くすことです。あなたが道を進むということは、あなたが生きていくということに他ならないからです。

 

第一志望に合格した人、おめでとうございます。今回の合格が良かったかどうかは今後の頑張り次第です。心構え次第です。最良の未来を切り拓いていきましょう。

第一志望合格が叶わなかった人、今は辛い気持ちで悔しい、悲しい、そんな想いでいることでしょう。でも、その気持ちを次への糧にして、この先の道を最良なものにすることはできます。

全ての受験生にとって、今回の結果はゴールではありません。

 

春からもどうか力強く未来へ向かってあなたの道を進んでください。