かつて公立王国と言われたここ愛知県でも、近年は私立高校への進学志願者数が増え続けています。今年度の入試日程と主な高校の志願者数推移をまとめました。
*私学協会発表をもとにグラフはエヌイーホールディングスで作成。志願者数は推薦入試の志願者数と一般入試の志願者数の合計。
【入試日程】
高校名クリックで高校HPへGO
【1日目の高校の状況】
前年1日目の東海高校・滝高校・名城大附高校の3校が揃って3日目に移動したこともあり、愛知高校・愛工大名電高校は前年に続き志願者数を伸ばしました。星城高校も久々に志願者数増。桜花学園高校は志願者減が続いています。
【2日目の高校の状況】
2日目の顔ぶれは前年とほぼ変動なし。名古屋高校は志願者数減が続いています。一方で日程戦略の巧みさもあってか東邦高校は続伸中。椙山女学園高校は名古屋女子大高校が移動したものの志願者数増にはつながらず。逆に名経大市邨学園高校は前年より増加。
【3日目の高校の状況】
大きく顔ぶれが変わった激戦の3日目。難関進学校の東海高校・滝高校が揃って1日目から移動。東海高校は志願者減。滝高校は1000名前後が続き今年は微増。
東海高校・滝高校との日程バッティングや志願者数県一位名城大附高校の志願者が増加した影響もあってか中京大中京高校は志願者数大幅減。名城大附高校の5145名は普通科のみの人数で総合学科の842名をあわせた志願者数は5987名と県内最多。下世話な話ですが受験料収入すごい
増加を続けてきた至学館高校も3日目参入校が増え今年は500名減。前年大幅増の東海学園高校は減少だが、3~4年前よりは高水準をキープ。
スポーツで知名度の高い中部大第一高校は続いていた減少をストップ。名古屋女子大高校は中学受験での人気に比べると志願者数は少ないものの前年より増加。
愛知県の今年度中学卒業見込者は7万人超えと前年より増加。
前年より卒業見込者が増える中で公立高校進学希望者は639人減。県もさまざまな改革を予告していますが、数字上では公立人気回復には至っていないようです。
一方で、私立高校進学希望者は増加傾向が続き前年比178人増。
コロナ禍での授業対応など、私立への期待や公立への不安、私立授業料無償化の拡大など私立高校人気はしばらく続きそうです。
ただ、一言で私立人気とはいうものの、志願者数が増えている学校、減らしている学校など状況は様々。中学生・保護者が志願したくなる魅力ある学校が今後も志願者数を増やしていくのでしょう。
志願者数が続伸中の高校
定員・日程などの関係もあるので教育内容への評価を表すものではありません。
愛工大名電高校
愛知高校
東邦高校 など
👆
今までであれば、豊明高校・瀬戸西高校・東郷高校・鳴海高校・山田高校・津島東高校・北高校・長久手高校・緑高校・日進西高校などの公立高校を志願した割合が多かったであろう通知表オール3前後~30(9教科内申点)前後の層が、進学を前提にこれら私立高校を積極的に志願するケースが増えているという見方もできます。
受験生の健闘を心よりお祈りします
Do your best!