夏期講習まっさかり
今年も各教室には、大学進学を目指す高校3年生の姿があります。
東京や横浜、大阪や神戸、東北や北海道など県外の大学を選択肢にしている受験生もいますが、全体として地元志向が強いのは愛知県の特徴でもあります
入学者の地元出身比率
地元出身=大学が所在する都道府県の高校出身
(2021年度/朝日新聞出版より)
愛知教育大 82.2%
愛知県立大 74.4%
名古屋工業大 60.1%
豊橋技術科学大 59.0%
名古屋大 51.0%
全国の国公立大学で「地元出身比率」上位30大学のうち、5大学は愛知県の大学です。
ただ、地元志向の高まりは愛知県に限った話ではありません。
日本全国から強者が集まる私立大学の雄、早稲田大学や慶應義塾大学でも「都民率」が高まっているという調査があります。
(2021年度/朝日新聞出版より)
都内有名私大の地元出身比率
早稲田大 38.7%
慶應義塾大 31.7%
・・・・・・
明治大 37.9%
中央大 37.3%
青山学院大 35.2%
立教大 34.9%
法政大 26.8%
コロナ禍で、我が子を一人暮らしさせることへの不安、大学のオンライン授業、経済的な不安など様々な要因が、全国での地元志向の高まりにつながっています。
世界各国と比較して、この数十年の給与所得の伸びが非常に鈍い中で、最近は物価が異常に上がっているわけですから、バブル崩壊後、下がり続ける一方の大学生への仕送り額も大きな上昇は見込めず、そうしたこともあって「都民率」の上昇はしばらく続くのかもしれません。
月仕送り額の推移
(出典:東京私大教連・ITmediaビジネス)
こうした状況の中、地方出身者向けの奨学金などを創設し、全国から広く学生を集めるための動きに力を入れる大学も早稲田、慶応をはじめ増えてきています。
未来へつながる夏です。
Do your best!