今週火曜日(7月26日)、検討が続いていた愛知県内初となる併設型中高一貫校導入の正式決定が発表されました。
導入校は予定通り、各地区を代表する進学校の中から中高一貫導入への希望が強かった以下の4校。
名古屋地区から明和高校
尾西北地区から津島高校
知多地区から半田高校
三河地区から刈谷高校
附属中学の1学年の学級数は2学級80名程度(明和の音楽科のみ5~10名)で、高校入試枠は6~8学級とされる予定です。
2025年(令和7年)4月開校予定現小学4年生が中学受験をするタイミングですね。
参考までに今春の各高校募集定員は
明和高校:普通科320名
(音楽科40名)
津島高校:普通科360名
(国際理解コース40名含む)
半田高校:普通科320名
刈谷高校:普通科400名
発表された内容を確認しておきます
【教育内容】
探求学習に力を入れる
→明和・半田・刈谷の普通科は大学や企業と連携して、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の探究的な学びを中心に幅広く中学校段階から探究学習に取り組む
津島の国際探究科では国際交流活動に中学段階から取組み、高校を国際探究科に学科改編して国際バカロレアの趣旨を踏まえた探究的な学びを実践し、段階的に国際バカロレアの導入を目指す。
探究を深めるための先取りは行うが、大学受験対策のためだけに授業進度を早めることはしない
東海や滝など中高一貫の進学校のメリットである、早い授業進度で学習を進め、大学受験にアドバンテージをもって臨む設計にはしないということか。
高い学力を有する高校からの入学組は大学受験で合格実績を叩き出してくるでしょうから、中高一貫組の大学受験結果や探求学習に力を入れたその先の進路に注目したいと思います。
【選考方法】
併設中学校における入学生徒の選考方法は、適性検査と面接、調査書による判定を実施。
適性検査は小学校学習指導要領の範囲内。思考力、判断力、表現力などを総合的に測る問題を出題。適性検査のサンプル問題は2023年度に公表される予定。
面接は中高一貫校で学ぶ意欲や志望動機、適性、コミュニケーション能力等を測り、調査書は小学5・6年生の内容を点数化せず入学者決定の際の参考として活用。
【通学地域】
明和・半田の普通科は尾張学区、刈谷の普通科は三河学区(調整区域として、大府市・豊明市・ 知多郡東浦町を含む)、津島の国際探究科と明和の音楽科は県内全域が対象。
計画では、4つの高校の附属中学校の合計で320名程度が入学することになります。
参考までに、今春のおもな私立中学校の募集定員は
東海中学:360名
滝中学:252名
南山中学(女):約200名
愛知淑徳中学:約280名
名古屋中学:240名
南山中学(男):約200名
などですから、公立中高一貫校の定員320名(予測)は決して小さな数字ではありません。
まだ情報が錯綜している部分もありますが、今後、具体的な指針が見えてくるでしょう。
今後、サンプル問題や追加の情報などは随時お知らせします。