名古屋中学校(以下、名古屋)と南山中学校男子部(以下、南男)。
両校とも難易度・人気が上昇している中高一貫の男子校です。
今回はそんな両校の大学受験結果などを比較してみます。
先ずは志願者数
ここでは名古屋・南男と男子校トップの東海中学(以下、東海)も比べてみます。
(数字は西塾資料より。名古屋のグローバル入試志願者数は含まず)
この10年間、志願者数を増やし続けてきた名古屋が20年度をピークに減少傾向。
南男も同じく20年度をピークにやや減少傾向。
一方で、東海は21年度、22年度と微増を続け、22年度志願者数はこの10年間で最高を更新。
次に大学受験結果
ここでは
国公立大学合格者数
旧帝大合格者数
名古屋大学合格者数
を比較してみます。
数字は学校HP、サンデー毎日4/24より。グラフは当社で作成。
国公立大学合格者数
現役合格者数だけで比べてみると
22年度の卒業生数は
名古屋:456名
南男:約200名(推定)
ですから、
名古屋は
全体の25%(4人に1人)
南男は
全体の15%(6~7人に1人)
が国公立大に現役で合格していることになります。
22年度は共通テストの数学が難化したこともあり現役生には非常に厳しい状況の中、両校とも前年より数字は下がっていますが、生徒はもちろん先生方の奮闘が数字からも伝わってきます。
旧帝大合格者数
名古屋は大学別に現役・浪人を分けて合格者数を公表していますが、2年前から南男の公表が現浪合算のため、現浪含めた数字で統一します。
旧帝大(北海道大・東北大・東大・名古屋大・京都大・大阪大・九州大)への合格者数は、この数年、名古屋が30名前後で推移。50名前後まで上がってくるとかなり強いインパクトになりますね。
南男は、20年度は名古屋と同じ26名でしたが22年度は名古屋の半分の14名。年度によるばらつきがありますが、30名くらいになるとインパクト大です。
名古屋大学合格者数
南男志願者には気になる数字かと思います。センター試験から共通テストに変わった21年度から、南男の合格者数大幅減が目立ちます。入試制度の変更、コロナ禍の影響はどの学校も同じ条件なのでしょうが、23年度の数字を注視していきたいと思います。南男生、応援してます
大学別の合格者数など詳細は両校HPご確認ください
名古屋や南男を志望校として考えている皆様。
ぜひ学校の雰囲気を実際に見て聞いて感じて、大きな希望を抱いてほしいと思います。
大学合格実績は、学校選びの重要な指標だとは思いますが、他人の過去の結果に過ぎません。
実績が良ければ自分の未来もそこに重ねるのは普通でしょうし、悪ければ自分の選択肢も狭くなる想像をするのも自然なことでしょう。学校・教師の授業力、ノウハウ、情報量や受験指導力を推測することもできるでしょう。
しかし、一生に一度の中学・高校時代を過ごすのは紛れもないあなた自身です。
どうか自分が生き生きと頑張れる、輝ける学校への進学を目指してベストを尽くし、ご縁をいただけた学校で自らの人間性を磨き、学業にも必死に励み大学受験に臨んでほしいと願っています。
あなたの受験、学生生活、人生を心より応援しています!