企業経営やビジネス書でたびたび登場する「ゆでガエル理論」というものがあります。
(イラストは読売新聞より)
ぬくぬくとした状況にいると、迫りくる危機になかなか気付けずに、最後はゆで上がってしまうという意味で使われます。
ぬくぬくとした状態のことを、「ぬるま湯につかる」とか「温泉」と表すこともあります。
今ではもう昔話ですが、例えば「名東高校」が一部では「名東温泉」なんて呼ばれていたのを耳にしたことが何度かありますし、私の出身高校も「温泉」と揶揄されてました。実際に勉強面は随分ぬくぬくとしてました(笑)
さてさて、昔話はさておき、中学までは親や学校の関りが大きかった生活が、高校に入るとその関与が薄くなり、それを「自由」だと捉える人も多いでしょう。
実際には、それまで親や学校がサポートしてくれた部分を、自分自身の責任下でやっていくという意味では、「自由」というより、本人に任されるという「自律」といった方がよいでしょう。
高校生になれば、親や学校は湯加減を見てくれません。
自分で好きなときに好きなだけ、気持ちよくお湯に浸かることだってできます。
人生の中でも、高校時代はひときわ輝く青春の日々です。
居心地の良いぬるま湯のような状態に慣れきって、チャレンジする気概を失ったり、楽な方へ楽な方へ流れるようでは、せっかくの青春時代が勿体ない。
ゆでガエルにならないためには、勉強、部活、趣味などに熱中することをお勧めします。
スポーツや文化活動など、部活や趣味の活動は人それぞれでやる、やらないも自由でしょうが、勉強だけは自分自身で律して、日々ベストを尽くすことです。
「自律」の先に「自立」があって、責任を伴う「自由」があるのだと思います。
勉強もビジネスもゆでガエル防止策は結構似ていて、
1:危機意識をもつこと
これは学校の先生や塾といった指導者、親の役割も大きいと思います。
2:進学後の次の目標をもつ
高校入学を目標、目的にするのではなく、その先の自分がありたい姿を描けるといいですね。
3:最初の一歩
高校入学後のスタートダッシュ!これに尽きます。高校入学後、勉強でもこれ以上できないくらいに頑張る!その結果、先頭集団でスタートできれば最高です。絶対に深海魚にはならない。
(東洋経済より)
「ゆでガエル」理論ですが、実際には、カエルはぬくぬくお湯に浸かっていても、ゆで上がる前に逃げ出すそうです(笑)
そりゃあそうですよね。