以下は私が在職中に勉強会資料として作ったサマリーです。


新貨条例公布から今年で136年。

1年に1円の円安と考えれば、まだまだ円安の余地あり?(強引かつ無謀な発想!)


江戸時代までの通貨は『両』、金貨・銀貨・銅貨が存在しました。
明治維新1871年(明治4年)5月10日新貨条例を公布。

純金1.5gを円
円の1/100を銭
銭の1/10を厘

20円・10円・5円・2円・1円の金貨
50銭以下の銀貨
1銭以下の銅貨

江戸時代、純金1.5gを基本に1両

1両=1円で交換された
いわゆる「単純デノミ」

欧米の先進諸国が金本位制度をとっていたため、これに合わせるのが目的だった。

金の含有量で比較すると、
1ドル=1円

第一次世界大戦末期に日本が金本位制度から離脱するまで、
1ドル=約2円が続く。

1923年(大正12年)9月1日関東大震災

政府はすべての支払いを30日間延期するモラトリアムを実施
1ドル=約3円

この時発行した震災手形が不良債権化する経過をたどり昭和初期の金融恐慌の原因になる。

昭和2年昭和の金融恐慌は片岡蔵相の失言から始まった。

「本日、東京渡辺銀行が破綻しました」→取り付け→閉鎖



①不良債権の存在(震災手形の残高が急増)し、その多くが不良債権化、対応不能になる。

②公的資金導入による救済で野党から批判、対立の間、政策が遅れ不良債権化が一段と進む。

③銀行法の制定はまだなく預金者保護に関する配慮がなかったこと、取り付けによる破綻で全国に1,420行あった銀行も881行に整理された。



昭和4年7月金解禁(金本位への復帰)を公約とされ、昭和5年1月実現された。

ところが不運にも1929年10月24日にN.Y株式市場の大暴落に始まる世界大恐慌は日本を直撃、金解禁による不況と世界恐慌のダブルパンチを受け、空前の不景気が到来。

日本の株価・物価は暴落を続け300万人もの失業者がでた。

日本は数年間にわたって緊縮財政と大不況による税収減の悪循環に苦しみ続ける。

昭和11年(1936年)2月26日「2・26事件」

昭和13年「国家総動員法」

昭和15年「日独伊三国同盟」

昭和16年(1941年)12月8日「太平洋戦争開戦」

戦争中は円とドルの関係は絶たれ、その直前の昭和14年(1939年)の対ドルレートは、

1ドル=4.25円まで低下

昭和20年(1945年)8月15日終戦
ラルフ・ヤング博士―米連邦準備制度調査統計局の派遣→「ヤング報告」の提出

昭和24年(1949年)4月に1ドル=360円の単一為替レートが設定

当初、米政府は1ドル=270~330円を想定
ヤング報告によると1ドル=300円だったらしい?
マッカーサー元帥の一声で1ドル=360円に決定!

昭和26年(1951年)8月にIMF加盟、正式に1円=純金2.46853㎎となる。


1ドル=360円は1971年8月のニクソン・ショック(金とドルの交換停止)まで続き、
その後暫定的に308円となり1973年2月から変動相場制に移行した。





参考文献: 「デノミが日本経済を救う」小邦宏治(エール出版)
「エコノミスト戦後日本経済史」(毎日新聞社)