前回からの続きです。
これまで石けんを通して、うちの子以外にも皮膚疾患の子を見てきましたが、早く良くなる子に共通しているのは、症状に応じて
病院の薬も適宜うまく使う
と良くなるのが早いという事です。
(脱毛改善などで平均3ヶ月。状態によって異なります。シャンプー後に痒がる子は一回だけでも実感される場合があります。)
ですので、ある程度はお薬も併用されるといいのかなと思います。
私自身も薬は好きではないので、うちの犬にもなるべくなら、使わないようにしていますが、ここぞという時や、症状を緩和させるためには迷わず使います。(薬の体への負担と、本人のしんどさを考えてその都度選びます。)
痒みは、人間でもそうですが、痛みより何よりも一番我慢できないもので、長期間続く場合、それは愛犬にとっても、ものすごいストレスになります。
痒みがひどい場合には、痒みのせいでよく眠れなくて、免疫力が落ちてしまい、皮膚状態がより悪化するという負のスパイラルに陥ります
そこまで酷くなっていても頑なにお薬を使わないのは、逆に可哀想だと思うので。
逆に軽い炎症にきつい薬を使い続けるのも良くないと思います。
なので、美味しいとこ取りしましょう
※お薬は治す薬ではなく痒みを抑えるものです。
STEP.1お薬を3日間だけ使う
治療の最初3日間はまずは炎症を起こしている場所の火事を消すためにアポキルやステロイドなど病院のお薬も使って、とにかく一気に一旦火を消します。(炎症と痒みを抑える)
痒みを我慢できないわんちゃんがかいてしまうと、余計に酷くなったり繰り返したりするので。
STEP.2石けんで洗う
そこから後は、保湿やおうちケアで状態を安定させるといいと思います。
なのでここから石けんシャンプーの出番です。
STEP.3しっかり乾かす
乾燥もとても大切です。
時々ドライヤーは乾燥し過ぎるので良くないので使わないように。なとどおっしゃられる方もいらっしゃるようですが、「皮膚の事、ほんまに勉強した事あるんかい‼️」と、ついオラついてしまいます
菌は、いい菌も悪い菌も、適度な温度と湿度があると繁殖するので、梅雨時にカビが生えやすいのは、適度な温度と湿度があるから。
なのにシャンプーした後ドライヤーかけるなとはどういう意味かさっぱり、私にはわかりません
きちんと乾燥させないと痒くなるのは、赤ちゃんのお尻もわんこの皮膚も同じです。
しかも蒸れて痒みだけでなく生乾き臭だってするのに。全くもう
ですので、ドライヤーでしっかり乾かしてあげて下さい(高温ではなく低温でお願いします)
先程のお薬の話ですが、
特にダラダラと病院のキツい成分のお薬を使い続けることはお勧めしません。
ステロイドもアポキルもどんなお薬も副作用がありますし、アレルギーを根本治療してくれるものではありません。
悲しいことに、お薬を飲ませて症状が治まっても「アレルギーを治すお薬」ではないので、お薬を止めるとまた症状が出て…といつまでも苦しむことになります。※1
ですが、大きな火事が起こっているのにバケツで少しずつ水をかけても、「焼け石に水」でなかなか消えないように、石鹸シャンプーだけですと、効果が追いつくまでに、ずっと痒みの日々が続くんです
それはとても可哀想なので炎症
がひどい場合は、できれば石鹸シャンプーをされる前に短期間だけ、しっかりお薬を使われて、一旦炎症を鎮めてから石けんで洗われる事をお勧めします。
そうすると炎症が治まったところを、上から皮脂膜の代わりに保護してくれるので、炎症がおさまった状態を長く続けることが可能です。
(傷がある部位には使わないようにして下さい)
※1「動物病院でのアレルギー治療」
中にはとても詳しい方も勿論おられますが、多くの獣医師は、犬のアレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎の原因や本当に必要な治療についてはあまり詳しく知りません。
(確かにアレルギーを起こす原因は多岐に渡りアレルゲンの特定はとても難しいのですが)ですので治療は、ただアポキルやステロイドを処方して、その症状を抑えているだけの対処療法になる事が多いです。
そのために「アレルギーとはうまく付き合って行くしかない」「アトピーは治らないから」と言われる事が少なくありません。
でも、お薬を使って今の症状を消しても、アレルギー・アトピーは治りません。お薬を飲んでいる時だけ、塗っている時だけ、痒みや赤味がなくなるだけで、根治することはありません。お薬を止めれば症状は再発し、元の状態に逆戻りします。また、痒みや赤みを止めるために、これらのお薬を長期間に渡り飲み続ければ、命の危険を伴う副作用が現れる事もあります。ステロイドであれば『クッシング症』と言われる命を落とす大病。アポキルであれば、免疫を抑制するため『悪性のガン』が起こる場合もあります。
⚠️病院での治療を否定している訳ではなく、きちんと知って上で上手く付き合っていって欲しいと思います。短期で使えば本当にいいお薬なので。

臭い問題について
洗ってもすぐニオイがしてくる場合は、皮膚のバリア機能が低下して、皮膚の上で常在菌が異常繁殖しているからかもしれません。
ですので、最初しばらくはマメに洗われる事をお勧めします。
皮脂が過剰な場合は週に1回洗うなど、洗う頻度をニオイやベタつきで判断されるといいかと思います。
(脂漏症の場合は毎日洗われる子もいます)

結論
皮膚のトラブルはとにかく
清潔にして、きちんとドライヤーなどで乾燥させて、保湿する。
これを徹底すると、かなり良くなりやすいです。
軽い炎症や湿疹だと、お薬を使うまでもなく、毎日お湯で部分洗いで、さっと洗ってあげるだけで改善することも多いです。
(この場合も乾燥はしっかり。お湯だけだと乾燥しやすいので、ホホバオイルで保湿してあげるといい。泡ケアフォームでの拭き取りも⭕️)
※お腹の赤いポツポツした湿疹などは、痒くてつい舐めてしまうので、ヨダレでベタベタ
菌が異常繁殖しやすいため、やると効果が出やすいです。
それほどまでに大事な
「清潔」と「乾燥」と「保湿」
ですが
ゆう工房の石けんで洗うことにより、
「清潔」と「保湿」が同時にできます
どうしてそうなるの?という方は→犬の肌について
ドライヤーで乾かしてお肌は乾燥しないの?
まずドライヤーをする前に、しっかりタオルドライをしてあげる事で、ドライヤーの時間も短くできるため、タオルでよくふいてあげて下さい。
その後ドライヤーで低温で乾かしてあげるといいです。
ゆう工房の石けんは泡切れも抜群ですが、「ドライヤーの時間も短くなりました」という声も聞きます。
そして、ゆう工房の石けんはしっとりと洗い上がるため、従来のシャンプー剤より乾燥はしません。
ですが元々の皮膚トラブルのせいで、フケが酷かったり、乾燥される場合は、ホホバラベンダーオイル
をオススメします。
皮膚表面の軽い炎症を抑える効果と保湿効果があります。ご自宅にホホバオイルがある場合は、そちらでOKです。
ホホバオイルは犬の皮脂によく似ていて、皮膚の上で酸化することがほとんどないため、犬の皮膚の保湿には最適です。
足の肉球トラブルに関しては前のブログ記事にあるように泡ケアフォーム
がおすすめです。
・・・何だか宣伝の様になっていますが
あれこれ買えと言っているのではありません
自分自身がアトピーだったので、痒いことの辛さがわかるだけに、色々オススメしてしまいますが、根っこは本当に「1日でも早く痒みとおさらばして、楽しく犬生を過ごしてほしい」と思っているだけなのです。
ゆう工房の石けんで、アレルギーやアトピーの根治治療はできないですが、お肌をなるべくいい状態に保つお手伝いできますので、お手伝いさせて欲しいです
私もまだまだ勉強中の身ですので
犬のメディカルアロマについても、これからもどんどんアップデートして行くつもりです。
なるべく自然で体に優しいもので、ワンちゃんを良くしたい
この気持ちだけは変わりませんので、これからもどうぞよろしくお願いします