かれこれ35年ほど前から、年2回は必ず宿泊ツーリングをしている友人達がいる。


最初は6人だったが、1人減り2人減り......


ここ数年3人だったが、

今回、異例(メンバー以外を受け入れたのは35年間で初)の特別参加があり、4人でツーリングを行った。


ROCKグループが、解散したりメンバー変わったり再結成したりするのと似たようなモノ?


バイクを降りる理由は、人それぞれ。

バイクを降りなくても、途中離脱の理由も人それぞれ。


価値観の相違、人間関係の不和、女性関係、健康、経済的事情


同じメンバーで、永く続けるというのは、結構難しい。


継続は力なり

数年前に離脱した M氏、

そのM氏は今年癌で亡くなった。

明るく面白い男だった。

8年前の離脱なので、一緒に走ったのは27年間。


そのM氏と親友だった人物が、今回の特別参加の人物 F氏である。


M氏とほぼ同時期にF氏は、色違いの同車種を購入、M氏が離脱したあと、間も無くF氏もバイクに乗らなくなったそう。


細かい事情も色々あるが、それは置いといて、

M氏が亡くなって、交流が始まったF氏。


追悼の意味も含めて、M氏と同じバイクに乗るF氏を迎え入れてツーリングを行う事となった。


F氏もしばらくバイクを動かしてなく車検も切れたまま放置していたため、ツーリングに参加が決まってバタバタと動かせる準備に追われていた。

何しろ外国製バイクで、部品代が高い上に納期がかかる。


車検を終え、準備出来たと思いきや、不具合発生、もう部品の注文が間に合わないので、M氏マシンから取り外し、取り付けることで事なきをえる。

そして、M氏が愛用していたヘルメットを被っての参加。


今回のツーリングは、一泊2日の忘年会という事で近県が目的地。往復400km程度。

4人4台、皆アラカンオヤジである。


また、今回の目的地は、M氏の先祖が永年過ごしたというゆかりの地。

M氏は、ヘルメット、バイク部品の一部という形で、参加したということになる。


そしてツーリング当日、なんと雨である。

アラカンは快適、楽ちんが好きなんだが、休みを取り、宿も予約している手前、中止には出来ない。


バイク汚したくないけど、仕方なくカッパ着て荷造り完了。待ち合わせ場所へGO!

1番ノリの寅男、20秒遅れで初参加F氏、そしてまもなく全員集合。


先頭の当番幹事が本日のルートと休憩場所を説明、ダベることなく、小雨の中早々に出発。



中略



宿に到着。




大浴場で風呂に入り、間もなく夕食






そして部屋飲み,みんなで酔っ払いグダグダ喋る。


途中、部屋の窓が風でガタガタ音をたててうるさいのだが、1人がなんかおるんやないか?と言い出す。


風やろ


鳥やろ....



F氏が言う

「おい!そこにおるとはMやろ!」「そこにおるとやろ!出てきて皆に挨拶しなさい!」

と、窓に向かって怒鳴っている


みんな苦笑い




んで、就寝。

みんな酔ってるためか、すぐに爆睡


静かに寝ている中、F氏突然の大声


「ア〜‼️ アァ〜‼️アァァッ‼️」


何事か⁉️


寝言で叫んでいる。


こりゃ眠れん......



叫び声のおさまる頃に、ようやくウトウトふとん1


とその時、背中がゾゾゾ‼️ガーン

なんか後ろに人の気配がする!グラサン


身体の左側を下にして、壁に背を向けて寝てるので、誰も後ろにはいないはずなのに人の気配がする。その上後ろから抱きつかれてるかのような感覚滝汗

そして金縛り叫び


もともと霊感など全くなく、金縛りなんて会ったことないのに、

もうこれはM氏の仕業に違いない。


金縛りで動けないまま、時間は過ぎ、

いつの間にか眠りについていた。



ミステリアスな夜は明け、朝が来た。




不思議なこともあるもんだ。




朝食をとり、ひと息ついて




さて帰るとするか。