今からウン10年前の学生時代の頃に、お付き合いしていた彼女がいた。大好きだった彼女。
初めて真剣に交際し、学生時代の思い出には欠かせない存在で、気がつけばいつも隣にいた。
喫茶店へ漫画を読みに行く時も付いてきて、隣で漫画を読んでた彼女。
友人に誘われてツーリングへ出かける時にも、僕のいないアパートへ来てた彼女。
学園祭で、クラブでスイーツを出店する事になった時も、部員でもないのに一緒懸命手伝ってくれた彼女。
一緒にいて何も話さなくても、居心地が良くて、よく笑ってた彼女。
手紙をくれる時には、香水をつけてくれた彼女。
本当に好きだった彼女。
僕の事を好いてくれてた彼女。
卒業そして就職。約半年は、同じ県内のアパートに1人暮らしをしてたので、よく泊まりに行った。
やがて、彼女は親から実家に呼び戻され、僕と彼女は離れ離れになった。
飛行機に乗って会いに行ったり、ツーリングがてらバイクで会いに行ったり、彼女が電車に乗って会いに来たり、いわゆる遠距離恋愛となった。
指輪をプレゼントすると喜んでくれた彼女。
1年近くは交際も続いていたけど、彼女が実家に戻り、すれ違い、そして別れが来た。
ここまで思いつくまま書いたこの文を読み返すと、よくあるありふれた話しだけど、僕には忘れられない思い出の話。
別れた当時は、ぐしゃぐしゃに泣いてた。
一緒に観に行った映画音楽が耳に入ってくるだけで、自然と涙が流れてた。
やがて時間が流れ、今の奥さんと出会い、恋に落ちてそして結婚。
子どもが生まれ、彼女の事を思い出す事も少なくなった時に同窓会の連絡が来た。
つづく