「敵」
〜歳をとると言うことは〜
フランス近代演劇史を専攻する
元教授、渡邉儀助(長塚京三)は
20年前に妻を失い
退職後は執筆や講演で僅かに収入を得ながら
"その日"まで預貯金が持つかと
計算したりしている
親族や友人とは疎遠だが
教え子が家屋の修理に訪れたり
Barに通ったり
実家である古民家で規則正しい生活を
送っているが…
☕️📚📖📓📗🍷🍽️
網でシャケを焼き朝食
豆を引きコーヒーを淹れる
焼き鳥も自ら串を刺し、焼き、晩酌
美しい教え子、鷹司靖子(瀧内公美)を
夕食に招く時は
鴨を取り寄せ、鴨のコンフィを作る
全編、白黒映像だが
お料理が美味しそう
(でも、脳内で色付きに変換されるんですよね)
実は靖子に
よこしまな感情を抱いてたりするが
嫌な感じより、
紳士な儀助の人間身と言うか
可愛いくも見えたりします
ある日、
SNSで"北から敵がくる"の噂が流れる
その頃から生活に変化が訪れ
親しくしていた後輩が入院
長く続けていた連載も終了
Barの女の子に騙されたりもする
そして
奇妙なことが起き始めるが…
目覚めると、夢だったとなっていたが
ついには
なぞの人物やら
亡くなった妻まで現れ
夢なのか、妄想なのか、現実なのか、
観てるこちらも分からず
翻弄されました
儀助の生活に清々しさを感じてたので
何かに追い詰められ
生活が乱れ、料理をしなくなり
かまぼこで済ませる姿は悲しく
感じてしまいました。
儀助に起きた事はなんだったんだろう
敵の仕業か?
孤独な老人の妄想?
認知症の症状?と、することもできるが
この物語をそんな言葉で
片付けたくないくらい
モノクロで描かれた世界は
静謐で美しかった。
敵とは、
なんだったんだろう
儀助と同じ歳になった頃
わかるようになるのだろうか