4月14日(火)に動物保護3団体、動物実験の廃止を求める会(JAVA)、PEACE 命の搾取ではなく尊厳を、アニマルライツセンター主催の
「実験動物と畜産動物の保護・ウェルフェアのためにすべきことを考える院内集会」が永田町で開催され、スタッフが聴講者として参加してきました。
会の目的は日本の実験動物・畜産動物の国内での課題とAWに取り組んでいる企業の取り組みを共有し、
私たちができることを考える機会を目的としています。
各演者の方々からは、実験動物、畜産動物の現状の課題が
特に昨今の世界情勢と比較した日本のアニマルウェルフェアの遅れ(一部逆行)の指摘がありました。
世界から見た日本のアニマルウェルフェアの評価は残念ながら非常に低い状況です。
畜産動物・・・最低のGランク(世界動物保護協会)
実験動物・・・Eランク(国際NGO 動物保護指数)
※2020年発表
例えば、鶏(採卵鶏、ブロイラー共に)のお話
アジア圏も含めて世界の潮流はケージフリーに向かっている中、日本はさらに詰め込み飼育に向かっています。(他国の1.7~1.8倍!)
また、国産の鶏肉は海外産よりカンピロバクター、薬剤耐性菌の保有率がはるかに高くなっており、私たちの健康にも影響を及ぼす可能性があります。
今の動物愛護管理法では産業動物についての具体的な管理基準や法規制はなく、ケージに詰め込み放題が許されているのが現状です。
また、実験動物では世界45か国が動物実験を禁止していますが
日本では省庁の指導機関がなく、強制力や罰則などの法規制がこちらもありません。
動物愛護管理法(環境省)、アニマルウェルフェアに関する飼養管理指針(農林水産省)では
実際には動物たちが守られていないことが問題で、法規制の強化が必須です。
一方で金融業界、化粧品業界、食品業界各企業からはAWへの前向きな素晴らしい取り組みが紹介されました。
各登壇者の方からの共通意見ははアニマルウェルフェア向上が「動物のため」だけでなく、
「人の健康と豊かさ」や「持続可能な食の未来」にも関わっているという指摘です。
質疑応答では厚生労働省、文科省、農水省、環境省を含めて活発な質問や意見が飛び交いました。
「動物を守る」とは、社会の中で声をあげ、仕組みを変えることでもあるということ。
一人ひとりの気づきが、小さなアクションになり、やがて動物たちの未来を変える力になります。
一人ひとりの気づきが、小さなアクションになり、やがて動物たちの未来を変える力になります。
動物愛護管理法は2025年改正が目標とされています。
私たち消費者も注目し、声を届けていくことが大切ですね。
集会の内容は以下よりアーカイブで閲覧可能です。
https://www.youtube.com/watch?v=XyVvNQbWtHk
アニマルウェルフェア班 瀬川綾子
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