10月11日(月)、AW班のオンライン勉強会を開催しました。

講師は、北海道で「酪農ヘルパー」をされている菊地純子さん。
酪農ヘルパーとは、酪農家が休みをとる際
代わりに搾乳や飼料給与など牛のお世話を行う仕事のこと。
酪農は朝夕2回の搾乳作業が欠かせないため
畜産の中でも休みがとりづらい分野だそうです。
そんな課題を解決できるように、酪農ヘルパーさんは活躍しています。



様々な農場でお仕事をされる菊地さんだからこそ分かる
疑問や視点を教えてくださいました。
牛はいつも同じことをするのが安心できるということや、
仲間意識が強いけれど仲が悪ければ争いでケガもする。
牛にとって脚がとても大切で、
身体が元気でも立てなくなっただけで
廃牛(安楽殺)となってしまう事、
子牛が生まれても身体を舐めてもらう間もなく
引き離される場合もある事など、ショックな事実もありました。
経済動物である以上、生産効率やお世話をする人の
作業効率も考えつつAWに配慮するためには、
愛情と工夫が不可欠だと感じました。

牧場ごとに飼い方も違って
「つなぎ飼い」「放牧」「フリーストール」
それぞれ利点や改善点があり、
環境によってはどれが良い悪いと簡単には判断できないことなど
気づきもたくさん頂きました。



菊地さんの快活なお人柄と、
何よりも牛たちの事を想う気持ちが暖かく伝わってきて、
講座の後の質疑応答では牛トークに花が咲き
素晴らしい学びの時間となりました。



最後に、スタッフ以外の参加者の方からの感想を掲載いたします。

『酪農ヘルパーという仕事自体が初耳で、
酪農の現状や抱えている課題に初めてきちんと触れることができました。
全ての牛が健やかに過ごせる日がきてほしいなと願っています』
(新潟市Y様)

『ネットやSNSなどで様々な情報が氾濫している昨今ですが、
実際に畜産の現場で働く方の生の声を聞くことができ有意義な時間でした。
経済効率優先よりも持続可能な畜産をめざし、
消費者も賢い選択が必要だと感じました』
(新発田市M様)

AW班では、今後も勉強会を企画してご案内していく予定です。
さまざまな立場の方と意見を交わし合いながら
学びを進めていきたいと思いますので
スタッフ以外の方でもぜひお気軽にご参加ください!












 

 

 

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