ナチュレ片山というスーパーで、

ある時、「島黒豚」のハンバーグが目に止まりました

佐渡島内で供給された飼料を使い、
放牧で育てられていると書いてありました
新潟では放牧養豚はないと思っていたので、びっくり!
いつかお話を聞いてみたいと思っていたところ、
2020年11月28日にお話を伺う機会を得たのでご報告します



 佐渡と言えば海産物が有名ですが、

元々、海と山と川のめぐみに囲まれた土地で、
お米、野菜、果物、様々な農作物が作られています

朱鷺の保護活動への支援を行う
「朱鷺と暮らす郷」というお米を代表するように
農薬や化学肥料を減らした農業を佐渡市が推進、
ブランドとして商品価値を高める様々な取り組みが行われています
農薬も肥料も使わない自然栽培米も作られており、
今の時代に求められている環境に配慮した農業が実践されている土地と言えます

佐渡には海の恵みはたくさんあるけれど肉の提供がない、
それなら作ろうというきっかけで始まった養豚とのことです

出荷までに時間がかかるけれど、味が別格の黒豚を選び、
ブリティッシュバークシャー(BB)という品種をイギリスから輸入してスタートしました
その後、九州からの導入も進み、徐々に飼育頭数も増えて、
今では母豚45頭、肥育豚は450頭まで増えました

ここでの特徴は、「放牧」という豚にストレスをかけない飼育方法と、
飼料の工夫、堆肥を利用した循環型の農業です
子豚は生後5ヶ月ほどで放牧場へと移されます
1区画に生育状況が同じ約20頭の豚を入れて、
約2ヶ月間、外の空気を吸い、太陽の光を浴びて、
根っこを掘ったり、夏は水浴びをしたり、かけっこをしたり、
豚本来の生態を発現できる環境でのびのびと過ごします
水圧で動く自動飲水器と、
出入り自由の雨風除けの小屋が各区画に設置されています


飼料について、佐渡には北雪という有名な酒蔵がありますが、
コメの磨きの際に出る米粉を25から30%、飼料の中にブレンドしています
また佐渡島内の規格外の野菜や果物も利用しています
9月、10月はサツマイモ、8月から11月はりんご、といった感じで、
季節のものを豚に与えているそうです

また、豚の糞の堆肥を農家さんに利用してもらうことで
循環型の農業を実現しています
のびのびと育った豚は人懐こくなり、また、屋内豚舎での
世話に比べて手間が掛からないのでスタッフの労力削減にも
つながっているそうです
現在、母豚は自由に過ごせる環境ではなく、日本の養豚で
一般的に行われているストール飼育とのことです
せっかくの取り組みですから、母豚もストールフリーでの
飼育スタイルになれば良いなあと思いました

この佐渡ならではのブランド島黒豚は、
佐渡島内の他、新潟の飲食店でも徐々に目にすることが増えてきました
詳しくは(株)佐渡プロジェクトのホームページに出ていますので、
興味のある方はご覧になってみてください
https://sadoproject.com













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