たまには技工の話しでも… | ZOO LABO

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杉山行きます!!

今回は先日無事にsetされた西山歯研の補綴物の報告をしようと思う。

患者さんのデータは下記の通り。

川崎市の某歯科医院
患者:女性
年齢:不明
来院目的:右上567の義歯(Co-Cr床)新製
主訴:義歯を持っていないので目立たず違和感なく噛める義歯を入れたい

元々、右上の義歯は入れていなかったため、対合歯の挺出が認められた。したがってデンチャーを入れるクリアランスがかなり無い状態であった。

何度か技工士と営業が立ち合いして、先生・患者さんと話しを重ね最終的な義歯の設計を決定。

設計は、患者さんの希望があったので片側処理として、右上4に遠心からエーカース、右上3頬側にiバー、舌側はメタルアップ。
粘膜面は義歯の強度を考慮し、舌側から歯槽頂を越えて人工歯下部までメタルタッチとし、頬側にはホールドリテンションを付け床用レジンをつけた。
人工歯部はクリアランスがなかったため金属歯をフレームとワンピースにして対応(金属歯製作は架工課の佐藤あきら)し、金属歯頬側にはハイブリットレジンで前装した。

フレームは下図の通り。







今回のケースは初診時からチェアサイドとラボサイドのリレーションがしっかりできていたのでスムーズに事が運び最終的に患者さんに非常に満足していただく事ができた。

今回のケースでリレーションの大切さを改めて感じたしだいである。
やはり、歯科治療は先生・衛生士・技工士が一体となって、それぞれのパートをパーフェクトにこなしていかなければ最終的に良い結果には辿り着けないものだと思うので、これからの臨床もパーフェクトを目指して精進していきたい。

西山歯研 有床課 杉山健太