イラン育ちの一流ソムリエ | IT・科学

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 イラン育ちの一流ソムリエ


 


  • 「女性生産者のワインをもっと紹介したい」と意気込むソムリエのセピデ・セダハトニアさん

  •   禁酒の国からソムリエに――。


      フランスを代表するレストランガイド「ゴーミヨー」で、イラン出身の女性が「2014年のベルギーで最も優れたソムリエ」に選ばれた。セピデ・セダハトニアさん(31)は「私の仕事が評価された。涙が止まらなかった」と話す。


      17歳の時、家族4人でベルギーに移住した。ホテル学校の授業でワインに出会い、魅せられた。


      イランは厳格なイスラム法が適用され、飲酒は禁止されている。しかし、「父が内緒で自分用のワインを作っていた。ブドウを潰すのは楽しかった」と笑う。生まれ故郷の同国南部シーラーズは、原料のブドウの一種「シラー」の原産地という説がある。運命を感じた。


      ソムリエとなった当初は「私の顔を見て『ソムリエを呼んで』と言うお客さんも多かった」と苦い経験も。4年前、アントワープの二つ星レストランでソムリエに起用され、一流シェフの料理に合うワイン選びで腕を磨いた。


      4月には独立してワインバーを開業する。「女性生産者が作った情熱あるワインを女性が気軽に飲める店にしたい」。将来はイランで自ら生産することも夢見ている。(アントワープ 三好益史、写真も)