つづきです。
母校の高校野球応援に行こうと言い出したのは二宮なんです。
あ、久しぶりの登場なので、最近の読者様に説明しますと・・・
二宮というのは、僕と彼女と同じ高校の同級生で、小中と一緒に野球をやった親友です。
大学は別になったのですが、中学時代の野球部仲間が今年2月に若干20歳で結婚しまして、結婚式の余興で嵐のOneLoveを踊り、そのとき二宮くん役をやったことから「二宮」と呼んでいます。
話を戻しますと。
野球応援に彼女を誘ったんですけど、行きたいけど試験勉強があるので行けないと言われまして。(おまえはいいのか?)
その場にK君がいて、どうしてもついて来たいと。
K君は前に彼女と僕が誕生会をしたとき、結婚式ビデオを見て、二宮のことを知ってました。
当日。
球場で二宮と王子が初対面となりました。
二宮「あ、君が王子くん?」
なぜか僕の背中に隠れるK君。
K君「ども。Kです。| 壁 |д・)」
二宮「うわさ通り王子様みたいにマジ綺麗な顔してるね!」
K君「二宮さんこそ実物は意外とイケメンです・・・」
二宮「意外に・・・。ゆうすけの彼女から聞いてるよ。王子くん、俺がゆうすけにチューしたこと妬いてるんだって?」
僕「チューって・・・。余興のシャレでほっぺにね!」
K君「俺だって先輩と一緒のベッドで寝ましたから
」
二宮「俺なんかゆうすけと一緒に風呂入ったよ
」
K君「そ、そうなんですか・・・
」
僕「いや、事実は事実だけど・・・。なんなんだこの会話!? 二宮、あんまK君のことからかうなよ。かわいそうだろ」
二宮「ゆうすけ、風呂で俺に裸で抱きついてきてさ
」
K君「うぅ
・・・俺だって先輩と裸で一緒に寝ましたし!!抱き合いましたし!
」
二宮「おまえらなにやってんの!?」
僕「K君、いろいろと話、ハリョリすぎ・・・
」
微妙な空気のまま応援席に・・・
僕と二宮以外にもうちの代の同級生が結構集まってました。
当然、周囲の関心は僕の隣の王子に。
女子「ゆうすけ君!隣の美少年は誰!?」
僕「えーと・・・同じ大学のバイトの後輩で・・・」
二宮「ゆうすけのカレシらしいよ!」
女子「え~!!( ´艸`)」
僕「おい!Σ(゚д゚;)」
K君「まだ、付き合ってはないですよう(〃∇〃)」
僕「まだって・・・(゜д゜;)おい!」
なんかすごい誤解を残した気がする
ちなみにK君は、女子高生からも「うちの学校の先輩ですか?
」と声を掛けられてました・・・
試合前に、うちの野球部の監督に挨拶に行ったんですよ。
監督は高校時代、僕のクラス担任の先生だったんです。
監督によると、レギュラーの3年のA君が試合直前にけがして、最後の夏なのに控えになってしまって。
だからチームメイトは「A君を甲子園に連れていく!」を合言葉に一丸になっているということでした。
そんなドラマを聞くだけで、高校野球ファンの僕は胸が熱くなっていました。
そして、プレイボール!
初回から母校のエースB君が立ち上がりを攻められ、先制点を奪われます。
へっぽこ野球部にしてはスライダーが走るいい投手なのですが、相手チームが強力打線だったんです。
その後も得点を重ねられ、ランナーを出すもののホームベースを踏めず、点差は広がっていきます。
二宮は「相手は守備がうまくないから小技で攻めろ」と言ってました。
一方のK君は野球のルールを知らないのですが、一生懸命、僕らの母校に声援を送ってくれました。
K君が注目したのは、ひときわ身長の低い小柄な選手です。
K君「先輩!あの選手小さくてかわいくて知念君みたいですね!!」
僕「そうかなー」
K君「知念く~ん!!カットバセ~!!!(大声)」
二宮「え。チネンって誰?」
僕「いやいや、誰だろねσ(^_^;)」
しかし、K君はルールがわからないんで、試合中いちいち僕に聞いてくるんですよ。
「先輩、なんで今のアウトなの?」とか「なんで点が入っちゃうですか?」とか。
僕も最初は「あれはワイルドピッチといって・・・」とか説明してたんですが、試合に集中したいのに度々話しかけてくるK君がだんだんうざくなってきてしまい・・・
K君「先輩、なんで・・・」
僕「うるさい!」
K君「先輩がキレた・・・。初めて怒られましたよう( p_q)」
僕「ご、ごめん・・・ちょっと、あっち行ってくる」
僕がむかったのは、相手チームのスタンド。
そこから母校のベンチが見えて、負傷で控えになったA君が誰よりも声を枯らして応援してることを知りました。
そして、A君は試合を見ながら熱心にメモをしてるんです。
チームの修正点や相手の弱点でしょうか。
それをイニングチェンジの円陣組むときにナインに伝えてて。
A君も試合には出れないけれど、みんなと一緒にいま戦っているんだなと思ったら、涙が・・・(ノω・、)
そんなA君のアドバイスが効果を発揮したのか、終盤に母校は三塁にランナーを進めて、バッターボックスにはチネン君。
スクイズ!
小技で1点を返します!
その後も盗塁や犠打で、相手の守備の乱れを誘い追加点をあげ、追い上げるへっぽこ野球部。
母校の応援席は、初の反撃に大盛り上がり!!о(ж>▽<)y ☆
僕が席に戻ると、二宮と王子が肩を組んで応援歌を歌ってました・・・
Σ(=°ω°=;ノ)ノ
いつの間に仲良しに!?
しかし、母校の反撃は遅すぎました。
追い上げも及ばず、ゲームセット。
野球部の短い夏が終わりました。
試合後ー
球場裏に行くと、部員たちが号泣してました。
チネン君がA君に「ごめんな、甲子園に連れていく約束守れなかった」って言ってて、A君が「最高の仲間と野球ができて俺は幸せだ」って泣くんです。
僕はもらい泣きしてしまって。
高校野球は、全国4000校のうち1校を除いて、すべてのチームが1敗するんです。
でも1敗しかしないんです。
だからこそ、その1敗に球児の輝きが凝縮されていると僕は思うんです。
後輩たちに、オモイダマのこのフレーズをおくりたいです。
終わりじゃなくて
繋げられた想いがある限り
さぁまた走り出そう
確かにあの先に待っている
未来へ
僕も試験勉強ラストスパートがんばります!
そして、夏休みは甲子園に行くぞ!!
おわり