東より昇る朱色)」
私が出せるありったけの炎を一つに篭める。
(西へ没する茜色)」
(天地を遍く照らす恵みの金色)」www.sealchedg.com
(それは原初にして永遠の焔)」
どれだけ炎を凝縮させても、体積の増加は止まらない。
(その赤熱を、蒼炎を、白光を、全てを黄金の火に篭めて)」
ついには、直系5メートルに及ぶ巨大な火球が、私の頭上に完成する。
ここに、私の名を持つ太陽を創り出す)」
これが、私が生み出す地上に輝く第二の太陽、その名は、
「――『黄金太陽(オール?ソレイユ)』」
焼き尽くせ、私の大切な人を守るために。リーバイス種類
第122話突撃部隊VS重騎士部隊(1)
それを認識した時には、すでに手遅れであった。
「拙いっ!アレを止め――」
黒の館(ブラック?ボックス)と仇名される、敵が立て篭もる砦、その屋上に巨大な火球が出現したのを、ローヌ川に展開している全ての十字軍兵士は目にした。
それは金塊よりも煌々と輝かしい黄金の光を発しているが、炎のゆらめきを持つその姿は火球と形容するほかは無い。
彼らは、その直系5メートルほどの巨大な火球が、自分達に向けられた攻撃魔法であることを、魔法に疎い歩兵ですら直感的に理解する。
敵は川の向こう、攻撃を止める術は無い、これほどの人数が逃げる時間も無い、残された選択肢は防御のみ。
『聖心防壁(ルクス?ウォルデファン)』」リーバイス 503
複数の魔術士部隊が、すでに川岸、あるいはイカダの上に展開済み。
敵の遠距離攻撃を警戒して、すでに防御魔法を展開していたが、この異常なサイズの火球が飛んでくることに対して、さらなる防御をほどこす。
魔術士部隊と重騎士部隊の全てが、防御魔法の範囲内に治まるのとほぼ同時、ついに、その火球が動いた。
どれほどの高温と炎を秘めているのか、火球の周辺は空気が揺らめき、空間そのものを歪めてしまっているかのようにすら見える。
そのくせ、空中に放物線を描いて飛んでくるその速度は、ひどく緩慢なものに思えた。
「今だ、撃ち落せっ!」
とある魔術士部隊が、ゆったりと飛来する火球に向かって、氷矢(アイズ?サギタ)などの攻撃魔法