日本で最初に開業した鉄道は、殆どの人が1872年新橋・横浜間だと思っていますが
実はその7年も前に長崎で蒸気機関車が走っていたのです。長崎に行くとグラバー邸に
行かれる方が多いと思いますが、トーマス・グラバーが日本で最初に鉄道を走らせました。
イギリスで始まった産業革命に於いて、蒸気機関を原動力にした軽工業が発展して行く
過程をグラバーは知っていて、長崎港の玄関口に浮かぶ高島の豊富な石炭に着目、石炭と
言う燃料が如何に凄い物かを見せる為、慶応元年(1865)上海博覧会に出品された
イギリス製の蒸気機関車「アイアンデユーク号」を買い取り、現在の長崎市民病院付近
から松ヶ枝近辺迄の600mに線路を敷設し、客車2両を牽引し走らせました。レールの
間隔は762mmで、今の遊園地の汽車位いの大きさですが、客車を引いて黒煙を吐いて
疾走する姿は当時の群衆を大変驚かせました。グラバーはもともと武器商人でしたが
蒸気機関車の試走やドック建設、炭鉱開発等日本の産業の発展に大きく貢献しました。
今日はアイアンデューク号を描いた切手を紹介します。



注) アイアンデューク号は、1847年に製造されたので18年も後の1865年に
上海博覧会に 出品される訳が無く、グラバーが買い取った機関車は初代と
同名の機関車だったかも 知れません。
切手に描かれた機関車を色々考察するのも楽しみの一つです。