今回は久々に講習会の感想以外の内容です。

 先日、大澤裕一先生と栗塚久志先生の主催する論理の勉強会に(閲覧のみで)参加しました。議題である”高校数学における「論理」に関して「世間の常識」を考え直す”の通り、高校や予備校の先生方を中心に世に出回っている間違いや正しく共有されていない事項を議論するという会でした。今回は大澤先生が司会進行を務め、パネラーの方々に話を振るという流れで進みました。

 内容は方程式と恒等式の違い、「ならば」の表記やその使い分け、同値変形をどう教えるかなど様々で興味深く、また先生方の教え方にも違いがみられたので面白かった。驚きだったのが、「総合的研究 記述式答案の書き方」(旺文社)の著者である﨑山理史先生(開成高校教諭)の登場で、高校でのアンケート結果を用いて高校数学における教育の現状を少しばかりであるが紹介いただけたのが本当によかった。

 この会は学生が高校・予備校で受ける授業とは違って、どちらかといえば既に学んでいる人たちがそれをどう伝えているのか/どう伝えていくべきなのか等を議論する会なので、はじめはちょっとついていけるか不安だったが内容が非常に面白くて、これはまた参加させていただきたいと思った。少し思うところがあるとするなら、もっとパネラーの方々の意見がもっと聞けたらよかった。

 次回の論理の勉強会(第二回)は軌跡・領域といった実践部分をテーマとしたものになるとのことなので、気になる人は大澤先生のTwitterをチェックしましょう。

 

↓大澤先生のTwitterアカウント

https://twitter.com/HirokazuOHSAWA