物理特講(夏) 担当:小倉正舟
[概要]
駿台物理科のcore講座。比較的典型的な問題を通して、(原子分野を除く)全分野の概観とハイレベルなところまでやることを主題としている。
[テキスト]
森下寛之先生執筆のテキスト。基本事項のまとめと例題、演習問題とその解答という構成。
例題はいわゆる公式の導出等である。基本的に例題は演習問題とリンクしているので予習必須。演習問題は難関国公立大の問題を中心に16題載っているが、試験の時には完答を狙いたい問題ものばかりである(東大等の問題は執筆者が同じなので解答は青本のと一致)。以前は自習問題も存在したが現在はなく、例題や演習問題もいくつか減らされている。余談だが、図やグラフがすごく綺麗。
[授業]
大学が「入試問題のレポートを1週間後に提出しろ。」と言ったら、どのようにレポートを書けばよいのかを全問題に対して解説していく。一問一問を徹底的に研究していくので、板書スピードがとんでもないほど早く、板書量も多い。ルーズリーフの使用を勧める。さらに、口頭説明も早口なので注意。
扱う内容については、力学(特に二体問題)をメインに解説するので他の分野はあまり理論解説がなく問題研究で終わってしまう(私の時は最初の二日間を力学に充てていた)。また微積分を惜しげもなく使うので、本格的な基礎理論を学んだ人がどのように入試問題に向き合えばいいのかを学ぶ授業だといえるだろう。なお、延長は毎日30分程度。