それいけホシトラマン!! -457ページ目

森田という

お昼休み携帯が鳴った。


液晶に映った名前を見てみると友人からだった。


確か昨日もこいつから電話がきて


よくわからない事を言って「明後日空けとけよ」と一方的に切ってしまった。


ちょーどいいや。何の用事だったか確かめよう。


「もしも~し」と言った私の後に、友人の返事は


周りの雑音にかき消された。


「ん?何だ?笑い声?人?」


私は彼の状況が分からず、


「もしも~し」と再び言った。


すると今度はちゃんと通じたらしく彼は「おー。久しぶり~」


実に明るい声だったが、昨日電話してきたじゃねーかと思った。


「今、何やってたの?」、唐突に聞かれ私は、


「いや、今会社の昼休みだよー」というと


また、さっきの雑音が聞こえて・・いや、今度ははっきりと


笑い声が聞こえた。


私は「おい、今どこにいるんだ?誰か周りにいるのか?」と尋ねると彼は


「いや~、いるどころじゃねーよ。来てるんだよ。」と言った。


彼が何を言っているのか分けがわからず私が「はぁ~?」と


理解できずにいると彼は「ちょっと待って。隣のおじさんに代わるわ」と言って


何やら電話をそのおじさんとやらに渡したらしく、


「ちょ、何、誰」、と私が焦っていると


「もしもし。どーも。初めまして。」と確かにおじさんっぽい声が聞こえてきた。


しかしどういうわけかその声にはどこかで聞き覚えがあった。


歳は50を過ぎて髪はけして多くはなく目元は黒く覆いかぶさって・・・


そんな容姿が頭に浮かぶ。


おじさんは続けて、「髪切った~?3年ぶり~。」


などと馴れた文句を話した後、最後にこう言った。



「明日来てくれるかな~」