ギャップ
渡部陽一。
戦場カメラマンとしてTVに出演するや否やその独特の話し方と
戦場カメラマンというギャップが視聴者を魅了し人気者となった。
彼が撮影した写真を見てみると「戦場」という「生と死」を前面に
押し出すような写真ではなく「人」と「国」が多くの被写体となっている。
ただ、一枚一枚の写真に「戦争」という悲しい背景も感じ取れる。
今週号のFLASHに彼の撮影した東北被災地での写真が掲載されていた。
あの日以来、TVや雑誌などで連日、被災地の現状が映し出されている。
瓦礫と化した街、村。避難所で暮らす人々。そして、原発。
今や世界の問題として取り上げられ暗中模索の中、世界中の支援によって
復旧復興にむけて進められている。
ただ彼の撮った写真はそんな暗い日本を表してはいなかった。
そこに写っていたのは「笑顔」だった。
子供、大人、自衛隊までもみんな笑顔で写っている。
彼が被災地を訪れた際、子供たちが寄ってきて
「あっ!戦場カメラマンだー!」「写メ撮っていいですかー」と
その明るさにビックリしたようです。
そして彼は最後に、
「今度は僕が撮っていいですか」と言ったそうです。
それがあの笑顔に結びついたのかと感じた。
被災地での悲しみはいつか思い出に変わる。
思い出は宝物になる。
生きる意味を今問うのは難しいだろう。
しかし悲しみを抱きしめて生きる勇気が被災地の人々にはある。
その先にきっと答えはあるはずだ。
「被災地」と「笑顔」
このギャップを感じた時、私はその写真を見ながら感動してしまった。