こんばんは!




日本に住む限り、完全に縁を切るわけにはいかなそうなのがカビ。なかには吸いこむと脳炎に似た症状を起こすこともある恐ろしい奴がいるとか…。ところがカビによる感染症に詳しい、千葉大学真菌医学研究センターの渡辺哲先生によれば海外にはさらに怖いカビがいるようです。






「現在、海外の特定地域に生息するカビによる輸入真菌症という感染症が危険視されています。健康な人でもかかるのが特徴で、例えば国内で感染報告が増えている『ヒストプラズマ』はインフルエンザのような症状から内臓の病変などに進み、死亡に至るケースもある怖いカビ。これは南北アメリカや東南アジア、アフリカなどの洞窟にすむコウモリの糞に含まれていて、TV番組撮影のため南米の洞窟に入った日本の制作クルーが感染したこともあります」






めったにないとは思いますが、海外の冒険ツアー計画時には注意すべき話ですね。では専門家の立場から見てズバリ「一番怖いカビ」はなんですか?






「それは『コクシジオイデス』ですね。米国疾病管理センター(CDC)ではバイオテロに使用されうる危険な病原微生物としてリストアップされていますし、日本の感染症法でも真菌のなかで唯一『3種』に指定され、保管・移動が厳しく制限されるもっとも危険な真菌に分類されています。感染力がきわめて強く、元気な人がごく少量の菌を吸い込んだだけであっても感染の危険があります。吸い込むとまず肺に影響を及ぼし、さらに全身に播種した場合の死亡率は非常に高いといわれています。病原を特定するために、患者から取り出したカビを検査するのですが、その際の取り扱いも難しくとにかく怖いカビですね」






やはりジメジメとした地域で感染するんでしょうか?






「それがこのカビが生息するのは、カリフォルニアやアリゾナなど米西南部の比較的乾燥している土地なんです。なぜか白色人種はすぐ免疫ができるのか耐性があり、感染しても風邪程度、ひどくなっても死亡に至ることは少ないようです。しかし黄色人種を含めた有色人種にはかかりやすく、また感染すれば重症化、死亡の確率は白色人種にくらべて高いですね。日本ではこれまで70例近くの報告があり、そのほとんどが米国での感染と思われます。気付かない間に感染していたという例もありますので、それらの地域へ渡航した後には症状のあるなしにかかわらず、渡航地域を告げて検診を受けることをおすすめします」







このカビの感染者も国内で増加傾向にあるとのこと。ただ、我々が一般的な生活を営むうえでは、過度に心配する必要はないようです。渡辺先生によれば「人体の中ではこのカビはヒトに感染できる形になれませんから感染者から他人へうつることはありません」とのことですので。しかし、海外渡航時には日本に生息しないカビによる健康被害があるかもしれないということを、あらためて肝に銘じるべきかもしれません。


どうでしたか?


この季節カビには特に注意したほうがよさそうです



次回もお楽しみに











こんばんは!



やっと暖かくなってきたと思ったら、今度は雨。



雨の日は、普段徒歩の人もバスや電車などの交通機関を利用するので通勤、通学の車内が混雑したり、洗濯物を外に干せなかったり……。特に悩ましいのはオシャレをしても服を汚してしまうのではないかということ……。




まもなくやってくる梅雨。今回は、長い雨の時期に備えて今から用意しておきたい対策法を3つご紹介します。






■1:ボンバーヘアを防ぐ方法
雨の日の悩みで多いのは、なんといっても“髪のうねり”なのではないでしょうか? 朝キレイにブローをしてサラサラだった髪が、外に出て少しするとボンバーヘアになってしまった、なんて経験は誰にでもあると思います。



この髪のうねり、原因は湿度にあります。



髪の毛の主成分であるタンパク質は、水を吸収しやすい特性があり、雨の日の湿気を多く含んだ外気に触れれば過剰に水分を吸収し、容赦なくうねります。



そんな女子を悩ませる、うねりを解決するポイントは4つ。



(1)シャンプーをした後やタオルドライをした後にトリートメントをし、髪の内部に水分を保つようにする



(2)日中はUV効果のあるヘアケア剤を使用し、日焼けによるダメージを防ぐ



(3)ブラッシングの回数を増やし、髪と髪の間に空気を通して湿気を留めないようにする



(4)頭皮の汚れをしっかり落とす



それでもうねるという人は、すっきりとまとめ髪にしてしまえば、ボサボサヘアの煩わしさから解放されるのでは?






■2:足元から雨対策をする方法
雨の日は、お気に入りのパンプスやブーツが濡れてびしょびょになってしまいますよね。それだけではなく、パンツの裾に泥ハネしてしまったりと、足元にも注意を払わなくてはいけません。



そんな雨の日に活躍するのがレインブーツ。ここでは、レインブーツを購入するときに気をつけたいポイントを4つお伝えします。



(1)必ず試着をし、履いたときに重くないかを確かめる



(2)レインブーツにはファスナーが付いていないものが多いので、脱いだり履いたりしにくくないかを確かめる



(3)おしゃれなレインブーツは細身のものが多いので、ブーツインにすることがある人はレインブーツと足の間に充分な隙間があるかを確かめる



(4)レインブーツの素材は固めなので、足に当たる部分が靴擦れしないかを確かめる



最近のレインブーツはおしゃれなものや、機能性の高いものもが多いので、雨の日のおしゃれも楽しめるのでは?






■3:嫌なにおいを防ぐ方法
雨の日は電車内や駅、ビル、人が着ている服などのにおいが気になりますよね? この生乾きのようなにおいは、色々なものが水分を含むことによって発生しています。



高温多湿の環境になると、においのもとになる細菌が増えてしまうので、雨の日と嫌なにおいは切っても切れない関係にあります。



「どうしたら洋服のにおいを抑えられるの?」という人は、以下のふたつのポイントに気を付けてください。



(1)洗濯後の洋服を乾燥機にかけたりしてよく乾かしたり、生乾き臭対策のできる洗剤を使う



(2)出先で突然の雨に見舞われて洋服が濡れてしまったときは、よく乾かし、洋服用の消臭スプレーを使う






いかがでしたか? まもなくやってくる梅雨。ヘアケアやにおい対策をすることで、他の人と差をつけて憂鬱な雨の日を乗り切りましょう。




次回も、お楽しみに!









こんばんは!




今回は、虹に関するテーマです




雨が降った後に現れて、見る人を感動させる虹。美しい景色のなかで見ると神々しさすら感じます。さてこの虹の出現、雨が関係していることはよく知られていますが、雨上がりにいつも現れるわけでもないし、その発生にはどんな条件が必要なのでしょうか?






「虹が発生するには、空中に太陽の光が反射するスクリーンの役割をする、水の粒が必要です。それも大きな雨粒ではなく、霧雨、もしくはそれ以下の細かい状態のものが浮遊していなければいけません。また、虹が発生する(見える)のは、太陽を背にした状態で、その光の射す方向を軸にして観察者が40度くらい見上げた位置。ですから、観察者から見て、その位置に細かな雨が浮遊していないと、虹は見えない、ということになります」






そう語ってくれたのは、ウェザーニューズの當眞未来さん。ということは虹に近づいたり、虹の下をくぐるなんてことは不可能なんでしょうか?






「大空にかかっている虹に近づくと、40度くらい見上げているという視角度が変わってしまうため、やがて観察者には見えなくなってしまいます。もちろん虹の真下、つまり細かい雨が浮遊している場所の真下から上を見上げても、そこには虹は見えません」






なるほど。太陽と浮遊する水の粒に対して、一定の位置関係にいる人にとってのみ、虹は“存在している”わけですね。ところで、虹が7色に見えるのはどうしてなんですか?






「太陽の光というのは、人の目には白色に見えているのですが、実は複数の色が合わさっています。雨粒を通ることで太陽の光が屈折し、光が分解されることによって、その複数の色が見えるのです。しかし虹が7色というのは日本の捉えかたで、アメリカやイギリスでは一般的に、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫の6色といわれ、ドイツでは赤、黄、緑、青、紫の5色と認識されているそうですよ」






日本では虹というと赤、緑、青、黄、紫、オレンジ、藍の7色。起こっている現象は同じなのに、国が違えば色の認識が変わるなんて…うむ、なかなか不思議な存在です。





では、また