🟣リード文

近年、「ファルスSB(偽SB)」なる役割が脚光を浴びている。
本来は“外”の選手であるSBを“中”に配置し、ビルドアップの主軸とする戦術──だが、それ本当に必要か?

むしろ、最初からCHを置けばよくないか?

 

現代フットボールの構造設計において、“CH万能論”は決して戯言ではない。
これは、ファルスSB礼賛の時代に対する、一つの“逆説的回答”である。


🔵本文

■ 「SBをCH化する」って、無理ない?

SBが中央に入る「ファルスSB」は、数的優位とビルドアップの安定性を狙ったものだ。
しかし、これは“CHを模倣”しているに過ぎない。

なぜ模倣させるのか。最初からCHを置けばいいじゃないか。

 

■ CHはSBを代替できるが、逆は成立しない

SBの本職はあくまでワイドでの対応。
そこに中央での認知・方向転換・パス判断といったCHタスクを求めるのは、過負荷になりやすい。

その点、CHならSB的タスクも自然にこなせる。

  • バルベルデ:SH〜SB相当の役割を中盤から

  • カマヴィンガ:左SBでもチームの“結節点”として機能

  • キミッヒ:CHとSBを自在に使い分け

  • 遠藤航、守田英正:中〜外を流動できる


■ 戦術構造の安定化に必要なのは、黒子型CH

ビルドアップ・守備構造・プレッシング──
どの局面でも、CH的知性と運動量が全体の軸になる。

むしろ、高額SBを一人買うより、柔軟なCHを複数集めた方が構造は壊れにくい

日本人なら以下の“CH四銃士”がそれに当たる。

  • 遠藤航

  • 守田英正

  • 田中碧

  • 佐野海舟

→ 全員SBもできる。ビルドアップの支柱にもなる。しかも安い。


■ 結論:「CHでよくね?」の精神がチームを救う

ペップ式ファルスSBは、バルサやシティのような“演出可能な舞台”があってこそ成立する。

だが、多くのクラブにはそんな役者も舞台もない。

ならば構造を壊すのではなく、
“最初からCHを置く”というシンプルな合理”に回帰すべきではないか。

ファルスSBの幻想から目を覚ませ。
戦術を支えるのは、黒子としてのCHなのだから。

 

🟡あとがき

「CHは最後に残るポジションである」──それは育成論としても、スカウティング戦略としても真理だ。
万能性を求めるなら、サイドバック探しの旅をやめて、“内側の黒子”を探せばいい。