【家庭の韓方】夏の関節炎がより危険な理由とは?生活の中でのケア方法 | キムソヒョン韓方クリニック公式ブログ

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ソウルのカロスキルにある韓方クリニック。
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アンニョンハセヨ!

キムソヒョン韓方クリニックですニコニコ

 

日本列島を豪雨が襲っていて、

ニュースを見ながらスタッフ一同心配していますぐすん

該当地域の方々の無事を心からお祈りします。

 

ソウルも梅雨空けはまだでして、

雨が降ったり降らなくても、

蒸し暑い日が続いています。

 

院長のお話では、夏に関節の痛みを訴える人が意外に多いそうです。

ちょうど昨年の夏にSBSで放送された番組で、

夏の関節炎について紹介された内容があるので、

今日は夏の関節炎とケア方法についてご紹介しますニコ

 

 

関節炎は冬に気をつけるべきと思われがち。

でも健康保険審査評価院(HIRA)の資料を見ると、

冬の時期である1月よりも夏の6〜7月に膝の関節炎患者が10万人ほど多いのだそうです。

その理由は関節が湿度と気圧の変化によって収縮と膨張を繰り返すため。

湿気が高いと関節内の圧力が相対的に増加してむくみや腫れが生じ、痛みがよりひどく感じるのです

 

 

関節炎の痛みとは?

韓方の医学書では、

関節炎はトラに噛まれたように苦痛がひどいと例えられ”白虎風”、

関節の節々に風が突き刺すような痛みを引き起こすと言って”逆節風”

と表現しています。

このような関節の痛みは単純に関節の骨の損傷だけでなく、

周囲の神経を刺激し筋や靭帯のような周辺組織を収縮、緊張させて

血液循環まで妨げるので、その苦痛の程度と範囲は想像以上に及ぶ場合が多いです。

 

夏の関節炎が危険な理由

夏に関節炎がより危険な理由は、エアコンの冷気。

熱帯夜に上昇する不快指数のためにバランスが崩れ、

冷えたビールやヒールの高いサンダルなどが、

関節炎を悪化させる原因になりやすいです。

 

扇風機とエアコンの冷気

関節は普段、柔らかく硬直していない状態です。

暑さを追い出すために冷たい風を体に直接当てると、

関節が固まってしまい痛みがひどくなる可能性があります。

エアコンの風が筋肉と靭帯を硬直させて

関節で潤滑油の役割を担う、関節液を固めてしまうのです。

 

では、夏にエアコンと扇風機を使ってはいけないのでしょうか?

 

直接冷気に触れることを防ぐだけでも、関節には助けになります。

エアコンの温度を低くするだけでなく、できれば除湿機能を活用して

室内の湿度を調節するのも良いでしょう。

ぬるいお湯でシャワーやお風呂の後、

扇風機やエアコンの風が直接体に当たらないよう、

壁の方に向けるのもひとつの方法です。

 

熱帯夜によるバランス破壊

人の最適睡眠温度は18度〜20度。

夜も25度以上になる熱帯夜が続くと、不快指数が80以上と高くなり眠りにくくなります。

私たちの体は寝ている間十分に休息を取り、細胞が愛生され、

痛みを抑えるホルモンも分泌されますが、

睡眠の質が落ちると疲労が蓄積してホルモンバランスも崩れ、

痛みをより感じやすくなります。

 

ビール

ビールは通風性の関節炎と関係が深いです。

痛風は体内の尿酸が蓄積されないことが大切ですが、

お酒は尿酸排出を抑制するので注意が必要。

冷えたビールより冷水や麦茶をこまめに飲むのも良いでしょう。

 

湿痰

韓方でいう”湿痰”とは新陳代謝に障害が起こって

体内の湿気が動かず溜まってしまうことを言います。

この湿痰は、様々な疾病の原因になります。

 

例えば湿痰が胃腸に生じると、消化不良や胃酸過多による胃痛、

吐き気を引き起こし、肺の場合は痰や鼻水、頭では頭痛を発生させます。

そして関節では、体を重く感じさせ痛みを発生させます。

このような場合、冷蔵庫から出したばかりの冷たい水を飲むよりは

常温の水を飲む方が良いのです。

 

ハイヒールとサンダル

ハイヒールは体の重心を前のめりにし、

足や膝、骨盤、腰の痛みを引き起こします。

夏に良く履くサンダルとスリッパは底が平らなものが多く、

足のアーチ構造を保てず足低筋膜炎の原因にもなります。

 

さらに細いストラップ以外に足を固定する方法がないので、

足の筋肉と靭帯への負荷が高くなり炎症が起こりやすく、

歩くたびに靴との摩擦で傷や感染を引き起こしやすいです。

ハイヒールとサンダルは1時間以上履くことは避けて、

3日に1回は足が楽な靴を履くことをおすすめします。

 

 

関節炎のケア方法

半身浴

半身浴は関節炎に大変役立ちます。

暖かい水に浸かれば筋肉と緊張を和らげる効果があり、血液循環を促します。

また腰や膝、足首などの関節の歪みや筋肉痛の好転にも役立ちます。

半身浴は続けると効果的ですが、お湯の温度は38度前後、

20分を超えない程度が最適です。

 

あまり長時間汗を掻くと脱水や肌の乾燥に繋がるので、

十分に水分を摂取することも大切です。

半身浴が面倒な場合は、深めのバケツなどで足浴するのも良いでしょう。

ここに塩や辛子を解くと、関節痛の緩和に役立ちます。

 

温湿布と冷湿布

慢性の場合、温湿布を行うと楽になるケースが多いです。

血液循環を助け筋肉と靭帯を緩め組織の循環を助けるからです。

反面、急性の場合は晴れたり出血している炎症の初期状態で

冷湿布を行うと良いでしょう。

血管を収縮させて、皮下出血や腫れを抑える効果があります。

 

むくみをとる小豆の冷湿布

小豆は汚血を除き、体に不必要な水分を排出して

むくみを取る効果に優れています。

本来小豆は温湿布に使われて来ましたが、

凍らせても結露現象が起こらないので、冷湿布にもおすすめです。

 

小豆にはサポニンが多く含まれています。

水と油を洗い流す性質を持ち、

食品としては体に悪い成分を取り除き免疫力向上を助け、

肌につけたり洗顔剤として使うと天然界面活性剤として、

垢や毛穴の汚れをなくし、肌トラブルとシミに効果があります。

小豆の皮にはアントシアニンが多く、細胞の酸化を防ぐ抗酸化効果もあります。

 

関節に良い食べ物は?

キュウリ

キュウリが関節に良いと初めて知った方もいるかもしれませんね。キュウリはビタミンKを多く含み、カルシウムの吸収を助け骨の健康、関節に良いのです。特に皮にあるシリカは体を繋ぐ組織形成に関わり、筋肉と関節、軟骨形成に役立ちます。

 

関節の健康を助けるキュウリ&リンゴジュース

キュウリとリンゴは相性が良く、栄養が極大化されます。

けれども、キュウリの皮にはビタミンCを破壊する酵素、アスコルビナーゼを含むので、

お酢やレモン汁などを加えるとビタミンCの破壊を防ぐことができます。

 

ボスウェリア

ボスウェリアの韓方での名前は<乳香>。

医学書『東医宝鑑』でボスウェリアは”痛みを止め、

新しい肉が早く生まれるようにし、

古い部分を朽ちさせる”と記録されています。

また、ボスウェリアは汚血を取り除くとみられ、

これによって関節炎と痛みの改善も助けるとされています。

 

ただ、乳香は毒性を持つので摂取量を守ってください。

1日に1000mg以下を摂取するのが良いです。

摂取過多になると吐き気や下痢、発疹のような副作用が起こる場合があります。

また妊娠中や、授乳中、抗凝固剤を服用中の場合は避けた方が良いです。

 

この内容は昨年放送されたSBSの番組<良い朝/좋은 아침>で

キムソヒョン院長が紹介した内容を韓国語ブログから引用して日本語にまとめたものです。

みなさんの健康のご参考になれば幸いですニコ

 

 

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