Lady Strawberry アパレル君 -75ページ目

第9話 ガガーリン 前編

ペタしてね

マツダの投げるヌンチャクは、キレイな放物線を描いて俺の右手に飛んできた。

宙に浮いている間に、通信販売のヌンチャクを思い出した。

が、しかし、右手の甲で叩き落とした。…ソレ、欲しくないから。

次の瞬間、ニヤリとしていたゴリラの顔が真面目になった。

左手に持ったナイフが、俺の右太腿にまっすぐ伸びてきた。

俺は、膝をかがめて、右手の親指と手首の間で、ナイフの下から跳ね上げた。

続けて、つま先で股関を蹴り、引いた足で反転して逃げ出した。

「マツダ、逃げるぞ」!
マツダは、砂を空中にばらまき、目潰しをしていた。

乗ってきたサベージにかけよると、案の定、エンジンがかからない。

単車の横にあったバットを拾って、振り回しながら、チェーンをかわしていると、ナイフが飛んできた。

避ける間もなく、明後日の方向に飛んでいったが、ゴリラはしつこいようだ。

バットで、再度股関を突き、ぴょんぴょんと空中散歩させてやると、カカカカとエンジンがかかったようだ。

「タクヤさん、逃げるであります」

既に、コロ助から、ケロロ軍曹に変わったマツダは、ヌンチャクと、落ちていた雑誌を拾って、ヌンチャクはズボンの背中に挟み入れて、雑誌をラーメンマン兄弟に投げつけた。

単車もチェーンで叩かれ、ライトやウインカーをが割られながら、どうにか2ケツで、隙間から抜け出したマツダは、「これから、どうする?」と聞いてきた。

「ダイナーに行ってくれないか」

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