季節は秋、空は晴れている
平凡な日常の中で仕事をしている私に届いた1通のメール
----------------------------------
プリン死んだ
2015年10月7日 8:47
今朝、プリンにさわったら固くなってて死んじゃった
----------------------------------
目を疑ったが、これが嘘なら不謹慎だと考えてしまい、じわじわと身に染みる現実を受け入れるしかなかった
堪えきれなかった、涙も手の震えも
変な汗をかいていた、私が泣いていることは誰かに知られたくなかった、知りたくなかった
その日はプリンのことをなんとか紛らわして、思い出さないようにして乗り切った
帰り道と、家の中で涙が止まらなかった
もう死骸は片付けたらしい
もう会う手段が無いことが、もう触る手段が無いことが本当にほんとに受け入れられなかった
次の日になった
仕事から帰った
プリンの居ない家には帰りたくない
解りたくなかった、もう二度とプリンと会えないことを
なんど泣いたって、もうプリンと遊べないんだと思うと涙も出なくなった
我々が信仰する、霊魂やあの世、輪廻転生
そういった類を、私は信じれない
生物もプログラムと同じ、死んだその時から無になる
あの世だとかに行けるわけでなく、死んだもの視点で考えると、死んだ時点で全てが無になる
私はそれが普通だと思っている
そういった類は、死んだものと関わりがあるこの世に残された人間の、心の支えが欲しいという願望で生み出された思想だから
でも今は私も信じている
プリンがまだ私のそばにいること
もしくはあの世で自由に暮らしてること
もしくは生まれ変わって素敵な生活をしていること
私は取り残されたけど
プリンは私に思い出をくれた
その中には 様々な色彩、多くの感情が入っていて、それが今の私を作っている材料の一部
だから残された私は この人生を素敵なものにする
清く正しく、楽しく自由に、周りの人々も巻き込んでみんなで良い人生を創る、悔いのない人生にすると決めた。
大好き、プリン
ほんとはまだ遊びたいけど我慢するよ、今まで遊んでくれてありがとう
最後に、伝えられなかったけど、ずっと申し訳なく思ってたこと
勝手に拾って、首輪とリードつけて、1日視界の悪い庭に繋いで、夜は狭いゲージに入れて、散歩も少ししか行かないから暇だったよね
俺は好きなときに歌ったり話すのに
プリンが吠えたら怒ってごめんね
俺は好きな料理食べるのに
安いドッグフードでごめんね
俺は好きな時間に好きな場所に行けるのに
ずっと縛っててごめんね
すごく寒い日も、すごく暑い日も、雷で怖かった日も、一緒に寝てあげられなくてごめんね
小学4年のときに拾ってなかったら
あの年に死んでたかもしれない
その寿命を12年も延ばしたけど
それで良かったのかなって少し罪悪感があるんだよ
自由にさせてあげたかった
拾ったときの年齢が分からなかったし、元気だったから12年たってもまだまだ生きるのかなって思ってたけど、衰弱もしないで元気なまま、急に眠っちゃったんだってね
俺たちに迷惑かけないでくれたんだね
プリンのほんとの気持ちはわからないけど
俺は、そんな優しいプリンと出会えて良かった
一緒の思い出が作れて良かった
今まで一緒にいてくれて嬉しかった
ずっと子供のままで、たくさん余ってる時間を一緒に過ごしたかったけど、これからはプリンが居た事実を生き甲斐にして頑張って行く
今が大事なんて言うけど
「今、プリンが居ない事」
それが今なら
今は嫌いだよ
でも今無いものは、過去になって
今有るものが、今だから
そうやって生きていくのがこの世の摂理だから、俺は過去も今も抱きしめて力強く歩くよ
プリン
ありがとう、ごめんね、大好き
時々はプリンの話するからね
俺のことは心配しなくていいからね
またね(*^^*)









