もうすぐ四半世紀にもなろうとするが、今だ核の存在は世界に大きな影を落としている。
見えないだけで、その雲は大きな傘を広げているのだ。



亡くなられた方のご冥福を、心より御祈り申し上げます(-人-)



71回目、広島原爆の日





では何故、無くなる処か続々と、核保有国が増えるのか。
それは人類が持つ使用可能な最終兵器だからである。





日本人は『嫌い』『厭だ』と感じると禁忌(タブー)として、思考停止してしまう悪い癖があるのだが…

孫子の兵法を持ち出すまでもなく、敵も己も知らなければ、戦う土俵にすら立つ事は出来ない。
いや…その資格すら無い



昨今の原発問題でもそうだが、『厭だから存在すら否定』では済まないんだね。





そもそも核爆弾は核分裂を利用した、【原子力学】を応用した兵器である。

意外に知られてないのだが、核爆弾はエネルギーとしての破壊力を、それ程持ち合わせていない。



勿論、通常爆薬よりは桁違いにあるのだが、その本質は運動エネルギー。

化学反応によって産み出された放射線を、如何に遠くまで拡散させられるか。
そこが兵器としての存在意義だったりするのだ。






原爆というと、キノコ雲を思い出す方もいらっしゃるかと思う。

発生した運動エネルギーは放物線状に、360゚満遍なく拡散する。
当然、地球には重力が有るので、爆風に依って舞い上がった放物線/放射性物質は、弾道軌道をもって下に落ちる。


あらゆる光波/熱線は距離や時間、更には遮蔽物により減衰する事を鑑みると、軌道によるタイムロスを感受しても、より遠隔に放り込めるのは有利な訳だ。






更なる被害をもたらすのが、爆風で飛ばされる放射性物質。
プルトニウムやコバルト等が代表例だが、何十年にも渡って放射線を発生させる。



つまり被爆すると、ほぼ生涯に渡って核物質が蓄積するのだから…
いつ爆発するか判らない、不発弾を抱え込む様なものだ。








失礼を承知で書くが、実は誘爆ともいえる二次被爆が、密かな問題になっている。



所謂、被爆2世-3世の皆さんで、何処までが核被害に当たるのか判然としない上、健康体であるにも関わらず偏見という風評被害が、今でも根強い。







「被爆者が可哀想」といいながらも、いざ結婚や就職など『身内』に入るとなると、拒絶反応を示す香具師は現実にいるのだ。







たった1発の爆弾で、四半世紀過ぎても…いや、この先何十年続くか解らない苦痛を与える核兵器。

人道的云々とか以前に、まさに鬼畜の所業であるが解るだろう?
特亜の某国を笑えない、人類の悪意を凝縮したとも云える兵器なのだ。









もっと厄介なのは、此が初級物理学で出来てしまう事である。

もうかなり前になるが、『高校生が核兵器を作った!』というニュースが、日本国内を騒然とさせた。
ちょっち忘却の彼方なのだが…確かプルトニウムを手配りしようとして、捕まったんだったか?



つまり知識と技術、材料があれば(その安定性は別としても)、日本だって即!保有国になれてしまうんだな。

その2に続く


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