『第二波､来ます！』
闇の向こうから武装ＭＴが､浮かび上がる｡
Ｍｓ.マイヤーズの勧めで､ちょっと無理したが､パルスキャノンを積んだのが吉と出た｡
敵の総数が解らない分､チャージ時間が早く連射が出来るのはありがたい｡
モノレール下に張り付いた敵機を撃破し､クロウは小さく息を継いだ
『……？……』
…誰かが見ている｡
殺るか殺られるか､それを察知するのが､昔から唯一つの､クロウの取り柄だ｡
だが今のは少し違う｡まるで…そう､珍しいものを眺める様な感覚が近いか？
『第三波､来ます!!』
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【モノレール防衛】
ご褒美ミッションでは有るのだが､装備次第で難易度が大きく変わる｡
俗に1000マシと言われる､弾数を増加したマシンガン､300mmチェーンガン､大破壊力のレーザーカノンなど色々試したが…
最も楽だったのは『ＡＰ ８０パルス砲』
弾薬代とのコストパフォーマンスや､発射後のＥＮチャージ時間を考えると､扱い易さは段違い｡
ジェネレータとラジエータを良い物に換装すれば､初期支給機体＋パルス砲で､充分クリア可能｡
先ずモノレール横に移動｡
柱に拠って室内が格子状…オセロ盤の様に分けられているので､ちょうど真ん中部分着けると､柱に遮られた左右部分にも射線が通る｡
前方の敵を破壊したら後ろを向いて､第二波を撃破｡
元の方向に向き直して､第三波を蹴散らして終了｡
ミッション的には､アリーナ防衛のバリエーションで､オートマトンがＭＴに変わっただけ｡
ただ敵が結構硬い上に､モノレールに近接していると､自機に近付いてくる敵が邪魔になる｡
防衛目標に攻撃するＭＴを､排除しにくくなるんだね｡
大体４～５発で倒せるが､柱の影に隠れて攻撃する奴もいる｡
また肩武装を使う時は､しゃがみモーションが入るので､基本的に旋回と攻撃以外の動作は不可能｡
全て叩くまで次の敵は現れないので､落ち着いて撃破しよう｡
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『レイヴン､電力が復旧した！これより移動する…』
運転手だか車掌だか解らないが､朗報をもたらしてくれた｡
だが､それと同時に『あの』気配も消えていく…
「あれは一体…」
歴戦の猛者の如き鋭さの裏にある､子供の様な無邪気さと残酷さ｡
もし『アレ』と直接対峙したら､果たして自分は生きて帰る事が出来るのか｡
『敵勢力の撤退を確認｡帰還しましょう｡』
灯りの消えた闇を振り払うかの様に､回収ポイントまで移動する｡
今はただ､ひたすら逃げるだけだ｡
いつか来るであろう､その日まで｡
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