フェクトに邪悪な魔女になるに違い無い。
そんな失礼な感想を抱きつつ、とりあえず俺が求めているものを聞いてみる。
「『悪魔の抱擁(バフォメット?エンブレス)』っていうローブありますか?」
キプロス戦でボロボロになり、フィオナの『黄金太陽(オール?ソレイユ)』によってトドメを刺された今は亡き相棒だが、できれば同じものを手に入れた――
「バカ言ってんじゃないよランク1が、アンタにゃそこの見習い用ローブがお似合いさね」
とんでもない罵倒が飛んできたもんだ。www.zwexdefv.com
冷ややかな目つきの彼女が指差す先には「新入生御用達!」とうたい文句の書かれたシンプルな黒いローブ。
「えーと、前に『悪魔の抱擁(バフォメット?エンブレス)』を着ていたので、新しいのを探しているんですが、取り扱ってる店は知りませんか?」
この魔女おばさんはローブがあっても俺には売るつもりは無いようなので、別な質問に変えてみる。
「前に着てたぁ?はっ、なんだいアンタ、貴族のボンボンか何かかい、だったら金持ちのパパに‘上’の店に連れてってもらうんだね、アンタの求める‘凄い魔法の装備’があるよ」
凄まじい嫌味だが、俺は貴族のボンボンどころかこの世界の住人ですらない、血筋などとは全く無縁の存在である。
だが、彼女の台詞を頑張って解釈するのなら‘上’の店、つまり上層区画にある店舗なら『悪魔の抱擁(バフォメット?エンブレス)』があるということだ。
ダメだな、上層区画に立ち入るにはそれ相応の身分か通行手形、あるいは特別な許可が必要だ。セーラー万年筆
スパーダに到着して、事情説明と緊急クエストの報酬を受け取ったりしたのはギルド本部だったが、アレは許可をスパーダ政府から貰った一回限りの特別扱いだ。
俺が冒険者として堂々と上層区画に行けるようになるには、ランク4までランクアップするしか方法は無い。
「アンタ、あのツレの魔女みたいな装備が欲しけりゃさっさと上に帰んな、こっちに来るのはギルドと学校だけにしときな、イジワルで言ってんじゃないよ、アンタみたいな世間知らずのボンボンは、悪い連中に目をつけられやすいからねぇ」
ひひひ、と悪い連中代表のような邪悪な嘲笑をするおばさんに、さり気無く気になった部分を聞いてみる。
「彼女が着てる装備って、凄いんですか?」パーカー 万年筆
彼女とは、勿論フィオナのことである。
確か、あの魔女装備はエリシオン魔法学院の卒業制作で作った一品なのだとか。
普通は共同制作で魔法具(マジック?
