たばこの臭い香りよく JTがマイルドセブン新商品
2010.12.2 18:21
日本たばこ産業(JT)は2日、主力銘柄である
「マイルドセブン」の商品戦略について発表した。
気になるにおいを抑えた新商品を1月中旬に発売するほか、
来年2月中旬からタール値1ミリグラムの商品を中心に
パッケージをリニューアルする。
10月の増税に伴う大幅値上げで、たばこの販売が激減する中、
売り上 げが伸びている低タール商品を強化し、何とか打撃を和らげたい考えだ。
新商品「ディースペック・ワン」(410円)で、
先進技術を駆使してたばこの嫌なにおいを別の香料でカバーする機能を備えた。
濃厚なのどごしと深い味わいや香りを楽しめる。
また、パッケージがタール値1~3ミリのボックスタイプの商品について、
箱の角に丸みを持たせたタイプに刷新する。
すでにメンソールタイプで先行実施して おり、
来年5月以降はタール値の高い商品にも導入するという。
見栄えだけでなく、箱を持った際の感触や収納のよさにも気を使った。
喫煙規制や増税の逆風で、たばこ販売は右肩下がりだが、その中で、
タール値1ミリグラムのたばこの販売は好調。
JTによると、1ミリグラム商品のシェアは
2000年の10%強から09年には約16%まで延びている。
1ミリグラム商品の中で「マイルドセブン」は4割以上を占めており、
てこ入れでたばこ離れに歯止めをかける一方、
新規需要の掘り起こしを図る。
JTの藤崎義久常務執行役員(タバコ吸いません)は、
「(10月の増税で)これまで以上に価格が上がった中、
満足してもらえる商品・サービスを提供する必要がある」と強調した。