EMDR療法では、どんな感じでトラウマ処理が進むんですか?【トラウマの性質と処理のイメージ】 | 大阪府高槻市の中村カウンセリングルーム

大阪府高槻市の中村カウンセリングルーム

北摂・大阪府高槻市で
有資格の臨床心理士が、心理療法・カウンセリングを専門に行っております。
これから心理療法・カウンセリングをお考えの方向けに、当カウンセリングルームでの
取り組みや、心の傷(トラウマ)や心の発達などの注目のトピックについて書いています。

トラウマには、さまざまな思いが、きちんと整理されていない状態で詰まっています。

 

EMDR療法について、「どんな感じでトラウマ処理が進むのか、もうひとつイメージがわかない」という方がよくおられます。

 

昔の精神分析では煙突掃除にたとえられましたが、私は昔話によく出てくるような、玉手箱のイメージを使って説明することが多いです。

 

玉手箱がトラウマ記憶だとして、EMDRを開始すると玉手箱のフタが開きます。

 

そして、玉手箱の中からモクモクと煙が出てきます。

 

その煙は、それまで玉手箱に閉じ込められていた、辛い感情や、嫌な感覚や、ネガティブな考えです。

 

煙が玉手箱から立ちのぼって、どんどん出て行って、青空の中に溶けて消えていきます。

 

青空は、その人が本来もっている資質や、人生の中でのポジティブな体験などです。

 

煙が出ている最中は、煙たくてゴホゴホなったりするように、EMDRが進んでいるときに、辛い気持ちになって、涙することもあります。

 

やがて煙が全て出切ってしまうと、玉手箱は空になります。

 

そこに玉手箱が残るように、トラウマとなった記憶は残ります。

 

しかし、中に煙が残っていなければ、玉手箱が残っていても、煙たくて辛い思いをすることは、もうありません。

 

これは説明のためのイメージですが、EMDR療法はこんな感じで進んでいきます。

 

このたとえでいうと、長年にわたってトラウマが残りやすいのは、何かの刺激でフタが開いて、中の煙が出はじめると、急いでフタを閉じるということが、何年も繰り返されたり、フタが開くような刺激を避けて生活したりするからといえます。

 

もちろん、玉手箱の数や大きさであったり、それぞれの箱に、どれくらい煙がたまっていたりするかは、ひとそれぞれなので、全ての煙を出し切るのに、どれくらい時間がかかるかも、ひとそれぞれで違ってきます。

 

また、それぞれの箱は、心の見えやすい場所にあることもありますし、奥の方にしまい込まれていることもあります。

 

その箱の存在をすっかり忘れていても、折に触れて煙がどこからか漏れ出てきて、心に立ち込め、「この煙たさは、一体何なんだろう?」というようなこともよくあります。

 

 

中村カウンセリングルーム
http://nakamuracr.la.coocan.jp/