子どもの心の健康と、アタッチメント 【発達と臨床の心理学】 | 大阪府高槻市の中村カウンセリングルーム

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有資格の臨床心理士が、心理療法・カウンセリングを専門に行っております。
これから心理療法・カウンセリングをお考えの方向けに、当カウンセリングルームでの
取り組みや、心の傷(トラウマ)や心の発達などの注目のトピックについて書いています。

赤ちゃんは泣くことで、母親(養育者)に、なぜ泣いているのかを感じ取ってもらい、授乳してもらったり、おむつを替えてもらったり、抱っこしてあやしてもらったりします。


少し大きくなって、自分で歩けるようになっても、転んで痛い思いをしたり、何かうまくできなかったり、知らない人や動物を怖がったりしたとき、子どもは母親のもとに戻って、くっつこうとします。


言葉が話せるようになると、嬉しかったことや、怒ったことなど、自分の気持ちを言葉で表現して、それを母親にわかってもらおうとします。


それらを、アタッチメント(愛着)といいます。


アタッチメントによって、安心感や、情緒的な満足感や、気持ちの落ち着きが得られ、脳科学的には、感情の調整能力が発達します。


反対に、アタッチメントが不足すると、子どもは情緒不安定になったり、問題行動を起こしやすくなったりします。


また、心理面だけでなく、身体の面でも、病気にもかかりやすくなったり、調子を崩しやすくなったりします。


アタッチメントの不足は、トラウマの一種ともいえますが、大きくなってから、


・感情の調整が難しい


・ひとの立場になって考えるのが難しい


・ひととの親密な関係が築きにくい


・心や身体の調子を崩しやすい


といった傾向となってあらわれることが指摘されています。


なお、同様の傾向は、発達障害にもみられますが、発達障害の原因は、アタッチメントの不足ではないので、ご注意ください。


また、このような子どもの心身の不調は、全て母親が原因という、単純な話でもありません。


アタッチメント不足には、母親自身の生い立ちの問題、現在の家庭内の問題、母親へのサポート不足、母子の相性など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。


さらに、アタッチメントは、子どもだけでなく、大人にとっても大切なものです。


乳幼児期のアタッチメントの不足は、大人になってからでも、家族同士のスキンシップや、受容的・共感的な傾聴などによって、補うことができます。


このように、子どものころからの十分なアタッチメントは、人間が心身ともに、健康に成長・発達していく上での、とても重要な基礎といえます。



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