2024年も第一四半期が終わる3月後半、少しだけ東京に帰っていました。やっぱりいいですね、故郷は。1年半ぶりだったので今回は羽田に到着した途端、まるでずっとここで生活していたような感覚になりました。

 

ただ、今回飛行機が下降して日本の地が近づいてきた時に、なんともセンチメンタルな感覚がこみ上げてきました。多分機内でこれ見たからだな、Past Lives。国際結婚した私にとっては感情移入しまくりのいい映画だった。あー切ない。

 

地球の反対側で毎日の生活に追われていると、なんで家族から遠く離れた大きいだけの国で(笑)がむしゃらに生きているんだろうと思う瞬間があります。日本の家族とすぐに会えて、安くてクオリティの高い生活ができる日本を離れる必要ってなんだろう、って。疲れてる、私。

 

前置きが長くなりましたが、今回の帰国は子供達のためでした。春休みにしたのは、唯一日本の学校と休みがかぶるためです。前回6月に帰った時は期末テストでいとこ達と全然会えなかった。ただ、今年の三月は寒かった!結果的には桜も見られませんでしたが、本当に楽しい二週間強でした。リタイアしたら「半米半日」生活をしたいくらい。

 

子供達も10歳と8歳になり、日本のサブカルチャーや大都会に興味津々。この日が来るのを指折り数えて楽しみにしていました。実際東京はどこに行っても楽しいし、何を食べても美味しいので「日本は世界で一番いい国だ」だそうです。近所のイオンモールでも大興奮ですからね。たぶん世界でもトップクラスのいい国だと思うよ、ママも。

 

今回のハイライトは、小学校一日体験入学@埼玉と長野での里山キャンプ(3泊4日)でした。

 

私の実家がある東京都品川区では三週間以上で体験入学させてくれるという厳しい縛りがあり、我が家にとっては実現不可能。ただ埼玉に住むお友達が学校に問い合わせてくれたら、快く承諾してくださりました。住民でもないのに逆にびっくり!なんて寛容な町でしょう。

 

春休み前最終日ということもあり、給食、大掃除、六年生を送る会まで体験させてもらえて、本当に楽しい体験だったようです。無言で歩かなければいけない登校班は衝撃でした(笑)。あとこの町で美味しいと評判のラーメン屋さんも衝撃だった。突風の吹く寒い日に外で並ばされて、やっと入れてもらえても冷たいサービス、さらに無言で食べなくてはいけないという…でもラーメンは絶品!どれもこれも日本ならではの楽しい衝撃体験でした。

 

長野の子供キャンプは、新宿からバス送迎があったので、長野県のなみあい 春キャンプを選びました。日本の田舎で日本の子供達と楽しい思い出を作って欲しいと思ったので。二人分は結構高かったけど、円安で助かりました。息子達からは3泊4日何をしたのか何が楽しかったのか聞き出せず、いまだにミステリーです。

 

少しずつですが、本物の日本のコミュニティに入れてあげて、いろんな体験と葛藤を繰り返して、うちの子供達も日本人になっていくのだと思います。日本で暮らすといろいろと煩わしい部分もあるだろうと思います。でも彼らが将来日本に住みたいと思った時に問題なく暮らせるように、親としてサポートしていく義務があると考えています。子供達も日本語がだいぶ上手になったので補習校の成果を感じたようですし、補習校にいく意味や毎日宿題をこなす意味を理解できたようです。

 

二年に一度でも帰国するのは簡単ではないですが、日本にいる大切な家族や友達と楽しい時間を過ごせて、子供達の嬉しそうな笑顔とキラキラと好奇心に満ちた目を見ただけで価値がありました。みんな忙しいのにいろいろアレンジしてくれた友人達、高齢なのに結局は何から何までお世話になってしまった両親には頭が上がりません。子供達は日本に住みたいそうです(笑)。