医療者のコミュニケーション講座 を主催している吉良です。


このブログでも何回も書いている、聴くということ。
例えば、こちら。
 ただ聴く
 ただ聴くことで


そして、このただ聴くを実際に行えるようになると、あることが起こり始める。


これは、やり方の聴くということではなく。
例えば、うなずくとか、目を見るとか。
ペーシングとか・・・

いろいろな技法が実際にはあるのですが。

その技法を一切取り入れない状態で、講座中にお伝えしてセンスとしてつかんでもらう、聴くを行うと、あることが起こる。





先日、きら歯科クリニック(私が院長をしてます)に来院された患者さん。

歯やあごだけではなくて、全身が痛くて… とのこと。


スタッフも、『ただ聴く』のセンスを磨いているので、患者さんにその質で当たる。



すると、いろいろ患者さんが持っていた不安や感情、悩みなどが湧いてきて。
スタッフは、ただ聴いて、それを受け取る。

ただそれだけなのに。


患者さんは、十分受け取ってもらえたら、『来てよかった。』と言って帰っていった。





ただ聴く。

実は、やり方でも、近いことができるというのは、実際にきら歯科でもわかっていたし、やってもいたのだけれど。


でも。。。




いま、きら歯科で行われている、聴き方は、その時のものとは、全然深さが違って。
相手との距離がすご気短く。
クリアで。
同調したような感じで。
相手のことが、(相手もこちらのことが)手をとるように分かる・・・


そんな状態になるのです。

そして、きっと、もっと深く『聴く』こともできるのだろうなと。





聴くだけだけど。

これに違いが出てくると、今度は伝える時にも、そのセンスが有効になってくる。