元CFOが語る経営と財務戦略

元CFOが語る経営と財務戦略

大学在学中に上場会社創業者のもとで企業を経験。その後独立。
複数の会社に関与し、コンサル業や自社運営ブランドを発足。
上場準備企業取締役CFO就任。
上場準備・200人規模の現場から学んだ実践知をご紹介。

経営と数字に悩む経営者のためのブログを書いています!!

はじめまして。
経営コンサルタントの高橋です。

このブログでは、
・売上はあるのに、なぜかお金が残らない
・経理や財務が属人化していて不安
・人が育たず、経営者が現場から離れられない
・頑張っているのに、事業が安定しない
そんな 「経営者が一人で抱えがちな悩み」 を、現場と数字の両面から、できるだけ分かりやすく発信しています。

経営・財務の現場を、20年以上見てきました。

17歳から企業モデルとして活動後、大学時代には上場企業創業者のもとで新会社設立に参画。
アメリカ有名ブランドの全国展開や、新宿三越への最年少オーナー出店を経験しました。

その後、経営と税務を本質から理解するため、税理士事務所での実務を経て、200名規模の企業や上場準備企業でCFOを歴任。
証券会社・監査法人対応、J-SOX整備など、IPO準備の最前線にも携わってきました。

「数字だけでは、会社は良くならない」と気づいた一方で、趣味から始めた時計づくりでは「手作り腕時計ブランド SAZANCA」 を立ち上げ、船橋市公認ブランド「ふなばしセレクション」、「ふなばしお店グランプリ」二冠を最年少で受賞。

この経験から、経営は数字だけでなく、人・思想・積み重ねがすべてだと強く実感しました。

【現在の活動】
現在は経営コンサルタントとして、
・年商数千万~数百億円規模の企業
・成長期、再建期、上場準備期の会社
を中心に、財務戦略・経理体制・人材育成・組織づくりを支援しています。

【このブログを通じて伝えたいこと】
このブログは、「経営を学ぶ場」ではなく、経営者が少し肩の力を抜いて、考え直す場でありたいと思っています。
・派手な成功談は書きません
・煽るような話もしません
・現場で本当に役に立つ話だけを書きます
フォローしていただければ、経営と数字に振り回されない視点を、少しずつ持っていただけるはずです。

【ご相談について】
経営・財務・組織のことで「誰に相談していいか分からない」場合は、お気軽にメッセージください。

無理な営業はしません。
状況整理のお手伝いだけでも大丈夫です。

山崎製パンが展開するコンビニ「デイリーヤマザキ」。
ピーク時2500店舗あった店舗数は、現在約1250店舗。
約30年で半分まで縮小しています。

コンビニ業界でセブン・ファミマ・ローソンが拡大する中、
デイリーヤマザキは苦戦を続けてきました。

ただ、このニュースを見ていて思うのは
「単に弱かった」という話ではないということです。

むしろ経営の視点で見ると、
非常に示唆の多いケースだと感じます。


自由度の高さは「強み」だった

デイリーヤマザキの特徴は、
他のコンビニに比べて加盟店の自由度が高いことです。

例えば

・値引き販売が自由
・24時間営業を必須にしていない
・店舗レイアウトの自由度が高い

これは元々、
「山崎製パンの商品を扱う個人商店」が
コンビニへ転換する流れの中で生まれた仕組みです。

つまり本部と加盟店は

フランチャイズというより
卸先との関係に近かった。

この柔軟さは当初、
参入のハードルを下げる強みでした。


しかし「自由」が成長を止めた

一方で、大手3社は全く違う方向に進みます。

彼らが徹底したのは

標準化と最適化です。

・商品開発
・レイアウト
・物流
・PB商品
・店舗オペレーション

これらを本部主導で徹底的に磨きました。

結果として、

チェーン全体の生産性が上がった。

逆にデイリーヤマザキは

・店舗ごとに売り場が違う
・PBが弱い
・商品戦略が統一されていない

つまり

チェーンとしてのスケールメリットが弱かった。

自由度は強みでもあり、
同時に成長のブレーキにもなったわけです。


コンビニは「日販」がすべて

コンビニビジネスで最も重要な数字は

日販(1店舗あたりの売上)

です。

セブン 約70万円
ファミマ 50万円台
ローソン 50万円台

ミニストップ 40万円台

デイリーヤマザキも
同様に低い水準といわれています。

ここで怖いのが

負のスパイラル

です。

日販が低い

良い立地に出店できない

売上が伸びない

加盟店が増えない

規模が拡大しない

この構造に入ると
簡単には抜け出せません。


それでも事業を続ける理由

興味深いのはここです。

山崎製パンの営業利益は
600億円超

つまり

会社としては絶好調。

デイリーヤマザキは
会社の柱ではありません。

それでも売却の可能性は低いとされています。

理由はシンプルです。

コンビニ大手3社は
山崎製パンの重要な取引先だから。

もし1200店舗を
特定の1社に売却したらどうなるか。

その会社の勢力が一気に強くなり
他2社との関係が崩れる。

つまりこれは

事業単体の問題ではなく
サプライチェーン全体の問題
なのです。


財務視点で見ると重要なのはここ

このニュースで個人的に面白いと思ったのは

店舗数は減っているのに
売上は伸びている

という点です。

これは何を意味するか。

スリム化経営

です。

・赤字店舗の整理
・直営店化
・商品強化

つまり

量ではなく質へ

戦略が変わっています。

これは多くの企業に共通する
重要なテーマです。


経営は「拡大」だけではない

経営というと

・出店
・売上拡大
・シェア拡大

こういった話ばかり注目されます。

しかし実際の経営で重要なのは

縮小の判断

です。

・どこを残すか
・どこを切るか
・どこに集中するか

この判断を間違えると
企業は簡単に崩れます。


財務は「経営の地図」

経営判断をするときに必要なのは

感覚ではなく数字

です。

例えば

・店舗別利益
・日販
・立地別収益
・投資回収

こういった数字を
正確に見られるかどうか。

これが

事業の生死を分けます。

財務は単なる経理ではありません。

経営の地図

です。


まとめ

デイリーヤマザキの苦戦は
単なるコンビニの話ではありません。

そこから見えるのは

・自由と統制
・チェーン経営の難しさ
・規模と収益の関係
・事業のスリム化

という経営の本質です。

そして最後に重要なのは

企業は必ずしも
大きくなる必要はない

ということ。

残すべきものを残し
不要なものを削る。

それもまた
立派な経営戦略です。

 

■ レスキュル株式会社

経営・財務を軸に、
中小企業や成長企業の伴走支援を行っています。
数字だけを見るのではなく、
「人が育ち、組織が続く仕組みづくり」を大切にしています。

領域:経営/財務/事業/EC

「EC運用代行なら」レスキュル株式会社

■ ATELIER SAZANCA(アトリエサザンカ)

「時間を大切にする」という想いから生まれた、
手づくり腕時計のブランドです。
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