2月に他界したニックの遺書がようやく先週、弁護士により開示されました。

 

遺言書の執行人として私を指名していたことはニックより言われていて、正直、ちょっとイヤだな、、と思いましたが、他に頼める人がいないことも知っていたので、仕方なく承諾しました。

 

お葬式も無事終わり、彼のアパートの片付けもうちの旦那の助けを得て、かなり大変でしたが、何とか終わらせました。

 

四十九日を数日後に控えたある日、弁護士より書類が2通、送られてきました。

 

1通は、遺書でした。

 

そしてもう1通は、州裁判所に遺書を検認してもらう依頼書でした。その依頼書に執行人である私が署名をしなければならないとの事で弁護士より送られてきたのでした。

 

 

どれどれ、ニックはどんな遺言書を書いたのかな?

 

。。。。。

 

う、うそ!びっくりハッ

 

 

遺言の冒頭に私を遺言の執行人に指名する事が書いてありましたが、それは承諾済みなので大丈夫なのですが、

 

その執行内容がヤバくて、大ショックでした。ゲッソリあせる

 

お葬式のことや彼の遺骨をハワイの墓地に持って行き、納骨することはもちろんの事で、それは私もうちの旦那も娘も心の準備はしていました。

 

でも、彼のアパートを売却するまでに、彼の借金、家のローン、アパートの管理費を私が払うことは聞いていなかったのです。幸いなのはニックには借金はなく、また家のローンも返済済みなのでその負担はないのですが、アパートの管理費を払わなければならないのは、結構の負担です。

 

まあでも、アパートが売れればそこから私が払ったお金は返済してもらえるのですが、アパートを売る作業は私がしなければなりません。うっわ〜面倒くちゃーいあせる

 

そして、アパートを売却したお金ですが、それを彼の従姉妹のアントワネットとジョセフィンに均等に分けて贈与すると書かれてあったのですが、それを執行するのも私だそうです。ガーン そして、万が一、二人のうちどちらかがニックより先に亡くなった場合は残った方に全てを贈与すると書かれてありました。

 

で、その ”万が一”  がニックが他界した一ヶ月前に起こったのです。ガーン 

アントワネットが一月上旬に他界してしまったのです。ガーン 90歳の誕生日を迎えて半年後のことでした。

 

私はニックの代わりにアントワネットのお葬式に参列しまして、その時にアントワネットの息子さん達に初めてお会いしました。

 

なので、残されたもう一人の従姉妹ジョセフィンにニックの財産を贈与しなければならないのですが、実はここにも大きな問題がありまして、、、なんと、ジョセフィンは昨年の夏から行方をくらませてしまったのです。

 

私はニックの様子を伝えるためジョセフィンにはよく連絡していました。

 

「サウスキャロライナ州に引っ越しすることにしたのよ。もう家を売却して三日後には引越しするの。新しい連絡先がわかったらあなたには教えるわね。ニックのこと宜しくね。」

 

と最後に電話で話した時に言われました。

 

しかし、その後ジョセフィンからの連絡は一切ありませんでした。

 

今年の一月に突然、アントワネットの息子さんテディから電話があり、アントワネットの訃報を受けました。

 

私はテディに、ジョセフィンには連絡したの? と訊きました。

 

するとテディは、

 

「ジョセフィンは誰にも連絡先を渡さずに息子夫婦と共に姿をくらませてしまったんだよ。ジョセフィンの実の娘アリッサにも行き先を伝えずに家を売り払ってそのお金を全部持っていなくなってしまったんだ。他の親戚とも縁を切ってしまって、自分を探さないでほしい、と言ったんだ。家族みんなで悲しんだよ。でも、彼女の意思だからどうしようもないんだよ。息子夫婦が欲深くて悪い事を考えたんだと思う。きっとジョセフィンをそそのかせたもかも知れない。」

 

 

その事情をニックの弁護士に伝えました。

 

「どんな事情であれ、法律上、遺書の内容は執行しなければならないの。ジョセフィンが生きている以上、彼女を探さなければいけないわ。もし親戚が彼女の居場所がわからないのであれば州裁判所は専門捜査人を雇って彼女の居場所を突き止めると思うわ。それには費用がかかるけど、それは家が売却されたお金から支払われるから大丈夫よ。」

 

 

まあそりゃあ、州裁判所捜査官に任せれば社会保険番号を辿れば簡単にジョセフィンは見つける事ができると思います。そうなんですけど、、どうもスッキリしません。

っというのが、ニックのことをよく知っている私には遺言書の内容にニックの想いが全て反映されていない事が分かるのです。

 

遺言書を作成した時、ニックは放射線治療を受けている時で体調が悪く、記憶力や意思が曖昧で耳も遠く、相手の言っている事がよくわかっていないような時でした。なので、遺書の内容を決める為に弁護士がした質問もあまり聞こえてなくて、弁護士は遺書作成用のクライテリアに沿って質問し、ニックも適当に答えただけなのではないかと思いました。

 

ニックが生前中によく私に言っていたのが、アントワネットの娘さんメアリーベスの事でした。メアリーベスには私も何度もお会いしてましたが、彼女は自閉症で実際の年齢は50代半ばですが、精神年齢は6歳児のままです。アントワネットはいつもメアリーベスを残して死ねないと言っていたそうです。

 

アントワネットが他界してから、長男テディが家族を置いてジョージア州からメアリーベスの面倒を見にきています。次男スコットは近所に住んでいますが、彼も守らなければならない家族がいます。先日テディと話した時に、ゆくゆくはメアリーベスを施設に預けなければならないと言っていました。

 

ニックは遺言にメアリーベスのことは書いていませんでしたが、でも、ニックが残した財産はメアリーベスの為に役立てることを望んでいると私は思います。

 

州裁判所がジョセフィンの居場所を突き止めたら、私はニックが残した財産を独り占めせずにメアリーベスに分けて上げるように説得したいと考えています。

 

ハァ〜チーン汗 ニックのせいで何だかすっかり他人の問題に巻き込まれてしまいました。トホホ。えーん