アブジャでの出張は最終日となりました。


 今回は付き添いのスタッフもドライバーもいないので、私ひとりでタクシーに乗っています。

 さすがに外国人の単独乗車となると、300ナイラ(≒150円)で行ける距離でも1,000ナイラ(≒500円)を取ろうとしてくるよね。

 今回だけでタクシーには8回ほど乗りましたが、私ひとりだと500ナイラ(≒250円)までのディスカウントが精一杯でした。

 ナ人同行者のいない外国人相手には、底値も決まっているのかも知れませぬな。


 アブジャのシェラトンホテルの前で、タクシーを拾おうとしている時の景色
    ↓      ↓



 ホテルに詰めているタクシーは割高なことと、自分で値段交渉をしてみたかったので、あえてホテル外で拾いました。



 ちなみに普段スタッフとタクシーに乗る時は、当然スタッフが値段交渉をするのですが、私はさりげなく他人の振りをしています。

 私がいると値切れないので、ちょっと離れて“のほほん”と突っ立っておくのです。

 そうこうして値段が決まって乗り込む時に、運転手が“しまった”って顔をしているのが笑えるんよね(笑)


 そんなこんなで帰りのアブジャの空港では、来る時の飛行機で出会った中国人ビジネスマンと偶然再会しました。

 飛行機も遅れていたので、ナ国での生活や漢字や三国志などについて話しました。

 そんなこんなで彼の出身地を聞くと、中国の【ィダリヤ】だと言っています。

 私がィダリヤを知らないと答えると、かなりビックリしていました。

 ィダリヤは日本人が造った都市なのにと笑っています。

 そこで旧満州国辺りの都市かとは思いましたが、念の為に漢字で綴りを書いてもらうと、【大連】とのことでした。

 ダーリェンなら知っていましたが、中国語の発音が流暢過ぎて分からなかったです(笑)



 他に興味深かったのは苗字の話です。

 三国志に曹操孟徳という人がいましたが、その名前に絡めてのことを話しました。

 日本では曹操孟徳(そうそう もうとく)という呼び方をしますが、実はそれは間違いで、【曹操】【曹孟徳】のどちらかの呼び方が正しくなります。

 姓が【曹】、名が【操】、字(あざな)が【孟徳】となるので、曹操だけでフルネームに相当するんですよね。

 そんで名と字(あざな)は同時に呼ばないというルールがある為、【曹操】【曹孟徳】のどちらかになるわけですよ。

 日本でも【源 九郎 義経】みたいにミドルネーム的なものがある時代がありましたが、連続して読んでも問題無いので、その辺りが分かりにくいですよね。

 とにかく日本で曹操孟徳とか劉備玄徳と呼ばれていることを知った中国人氏は、かなりビックリしていました。

 そんで日本の苗字は二文字が多いから、曹操とか劉備っていうのが苗字だと思いやすいなどと言っていると、中国人的には日本人の苗字は面白いと言ってきました。

 中国人氏は日本人と仕事をしたことがあるそうで、その方は高野という苗字だったそうです。

 それに絡めて【高野】⇔【中野】⇔【平野】って苗字の流れは面白いですねと笑っていましたが、日本人的には【大野】⇔【中野】⇔【小野】の方が連続しているイメージなのではないのかと。

 きっと苗字が高中低みたいに面白い感じなんでしょうね。

 さらに下の名前が【大雄】という人がいたらしく、これまた凄い名前だねと笑っていましたが、やはり私的には普通です。

 まあ漢字は中国生まれなので、彼らには面白がる資格はあるよねと、そこはかとなく思った次第です。

 こういう重複した文化がある国々で、それぞれに発生してくるギャップって面白いよね。

 私の知ってる在日韓国人氏は、日本名も韓国名も下の名前は同じでした。

 日本名【中村良夫】と韓国名【李良夫】みたいな感じね。(仮名)

 その名前自体が韓国には無いそうで、そのまま紳士という意味だから、韓国的にはおかしいと言っていました。

 日本人に例えると、【中村紳士】って感じだそうです。

 確かに変やね(笑)

 池田貴族を思い出しました。(芸名やけど)

 通名(日本名)ならともかく、韓国名は韓国にある名前をつけるべきよね。

 韓国名なんやし辛っ!!!






 追記:
 中国での【大雄】ってのは、超絶スーパーヒーローってニュアンスになるらしいです。

 壮絶なる筆談の一部。
$ポレポレ見聞録 in アフリカ♪
           
 字が同じでも読み方が違うので、人名やらは筆談するしかないよね。





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