ナイジェリアの墜落事故、国内航空産業の問題提起に発展か

2012/06/05 18:00

 

 ナイジェリアのラゴスで3日発生した航空機事故が同国航空産業をめぐる問題に発展しつつある。


 今回事故を起こしたダナ航空とは別のエア・ナイジェリア航空のジョン・I・ノーロム元財務担当エグゼクティブ・ディレクターが、機体が適切にメンテナンスされていることが確認されるまで国民は同航空会社の利用を見合わせるべきと警告。


 同国主要メディア「ナイジェリア・デイリー・ニュース」が5日付で、ノーロム氏による「エア・ナイジェリアは空飛ぶ棺(ひつぎ)」という刺激的な発言を見出しにトップニュースで伝えた。

 報道によればノーロム氏はエア・ナイジェリア航空のジモ・イブラヒム会長に対し、会社が航空機のメンテナンスを十分行っていない状況を非難したことで、今年4月1日付で任命を解かれた。


 「私と幾人かの認定エンジニアはその秘密をナイジェリア国民に示した場合、暗殺されるとの恐怖にさらされることになっていた」といい、それでも「(黙っているままで)エア・ナイジェリア航空機によって今後100人以上の魂が滅ぶくらいなら死んだほうがよいと判断した」としている。


 ダナ航空機によるラゴスでの3日の事故もノーロム氏の告発を後押ししたとみられる。

 ナイジェリアでは他のアフリカ諸国と同様に航空機事故が多いことが知られ、一因として経営難から機体整備コストが不当に抑制されていることなどが問題点に挙げられてきた。


 現在、エア・ナイジェリアからこの件に関するコメントは出ておらず真偽はまだ定かでないが、今回の告発でその問題の一端が改めて懸念される事態となった。


 エア・ナイジェリアはラゴスを本拠に主にボーイング社の機体を保有する(ボーイング737-800)点でダナ航空と似ている。


 話の流れでは問題の論点は機体本来の質よりも扱う航空会社側にあると受け止められるが、まだダナ航空機の大事故も詳細の原因が確定しておらず、さまざまな思惑を呼ぶ。

 ラゴスの航空機事故が勃発(ぼっぱつ)したことで国内に安全性基準の見直し議論が起こると見られるなか、同時にナイジェリアの航空産業全体の抱える問題も次々浮上する可能性が出てきた。


 他の航空会社でも同様の告発案件が出てこないとも限らず、全てが解決に向かうのには時間がかかりそうだ。

 なお、3日の墜落事故で乗客乗員153人全員が死亡。地上における死者数は現地メディアでも不明としている。グッドラック・ジョナサン大統領は哀悼の意を示し、3日間喪に服すことを表明した。

提供:モーニングスター社




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 ちなみにエア・ナイジェリアというのは、以前はヴァージン・ナイジェリアと名乗っていました。


 ヴァージンてのはイギリスのヴァージン・グループのことです。


 しかし2年程前にエア・ナイジェリアという名前に変わりました。


 イメージ的にはイギリスから、【貴様らナ人のような痛い奴らは、ヴァージンを名乗る資格は無い】と見捨てられた感じです。


 そして現在の体たらく・・・



 なんか思い出す、な~んか思い出すんよね。


 イギリスが撤退して(世間ではナイジェリアが独立したと言われている)から、ナイジェリアの鉄道は腐り、道路も腐り、全てが腐っていったのと同じじゃないですか!


 やっぱりナイジェリア・オリジナルというか、自分達だけでやっていくのは無理なのでしょうかね。


 トホホのホ~ レレレ







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