ハマターン の季節になりましたから、朝夕は涼しいはずなのですが、まだまだ普通に暑いですね
そんな感じで窓から外を眺めていると、ふと前駐在員氏との会話を思い出しました。
前駐在員氏
「ナイジェリアに向けて出発する時って、どんな気分でした?」
私
「そうですねぇ、“東風(こち)吹かば”という感じでしょうか(苦笑)」
「それ分かります。けどナイジェリアに東風(こち)は吹かないですよ。ハマターン(サハラ砂漠からの北風)なら吹きますけど(笑)」
私は自分からナイジェリア行きに志願したので、この時は半分冗談で言ったのですが、今は本気で東風吹かばです。
東風(こち)吹かば
にほひおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春なわすれそ
菅原道真さん/京都府
訳)
梅の花はん、東風が吹いたら香りを送っておくれやす。
この家の主人がおらんからゆうて、春を忘れたらアカンでおじゃるぞ。
平安時代、藤原氏の陰謀で、都を追放された菅原道真の歌デス。
左遷先の大宰府(福岡県)に出発する際に、庭の梅の木に向かって詠みました。
菅原道真は後に学問の神様 として祀られ、この梅の香りは九州まで届いたという伝説があります
私の実家に梅の木はなく、あったとしてもナイジェリアまでは香らないけどね
追記:
ちなみに菅原道真は、あの遣唐使を廃止した人です。
日本史に出てくる“白紙(894年)に戻そう遣唐使”デス
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