第17話 「返済能力?を見る」 | 日刊工業新聞ビジネスリーダーズアカデミーのブログ

第17話 「返済能力?を見る」

こんにちは
NBLA講師のホリコンこと堀内智彦です。


・・・ということで、しばらく「バランスシート」を中心に「財務安全性」の分析をしてきました。民間企業なら、「バランスシート」と「損益計算書」を組み合わせた、ROAやROEなども重視されるでしょうが、「大阪府株式会社」は単年度でも「大赤字」ですので、この計算は意味がない?ので省略します。ただし、民間であれば、返済能力をみる重要指標?と考えられる、売上高と負債の比率である「借入金と売上高の比率」だけは計算しておきましょう。
ここでは、負債のうち、退職給与引当金以外の部分を長短借入金と見なします。


借入金残高対売上高比率=(借入金残高÷売上高)×100%
=((5兆2486億円-9350億円)÷1兆9918億円)×100%
=(4兆3136億円÷1兆9918億円)=216.5%!!!


以前お話したとおり、通常の利益を出す企業の返済能力を「月商の3か月分=年商の25%」とみるならば、
「大阪府株式会社」はなんと!!!


「年商の216.5%」つまり、「月商の25.9か月分!」ということで、通常の返済能力の「25.9ヵ月÷3ヵ月」=8.64倍もの貸付オーバー??となっています。


これは恐ろしいことです。


例えば「年商10億円」の会社が、その2倍上の「21.6億円」の借金を抱えているようなものです。どうみても即経営破たんですよね!

なぜつぶれないか?

それは「自転車操業」=「府債の償還」を「府債の新規発行で調達した資金」でまかなうからでしょうね。
まるでどこかの国と一緒です!!!!!!!!!。


業績が順調な企業が、税引後利益5%として、これを全額返済に回しても、この「大阪府株式会社」の216.5%という借入金を返済するためには、216.5%÷5%=43.3年!もかかります。


最近の景気後退の悪条件の中では、民間企業ならばさらに税負担を考えると、この5%の利益を出すことさえ、血のにじむ?努力が必要です・・・・・・。


ましてや「大阪府株式会社」は大赤字です。永久に返済不能??


もし、府債の契約者が、一斉に取り付け騒ぎを起こしたらどうなりますか?


とても解約には応じられないでしょう。


つまり「経営破たん」が起こったときの、最大の被害者は、配当(支払)を受けられない、①府債の所有者(契約者)そして、②退職金をもらえない?社員??なのです。


これは緊急事態ですね!!!!!!!!!!!!!!!!!。


「社員も経営者もそして、債権者も運命共同体として、緊急オペをしなければ・・・・・・」
まあ、これは筆者の空想上の産物である、架空巨大企業の物語ですから・・・。


老婆心から心配するのは余計なお世話ですね。