第16話 「安全性分析、固定資産投資は適切か?」 | 日刊工業新聞ビジネスリーダーズアカデミーのブログ

第16話 「安全性分析、固定資産投資は適切か?」

こんにちは
NBLA講師のホリコンこと堀内智彦です。


しばらくの間バランスシートを概観してきました。


「安全性の分析」=財務体質については、
(1)流動比率、当座比率
(2)自己資本比率
とみてきました。


その他は、
(3)固定比率と(4)固定長期適合率
などがあります。これは、固定資産を資本(または、プラス長期借入金)でどの程度まかなっているか?ということです。固定資産は、支出時に費用化できませんので、長期間をかけて、収益向上に貢献することになります。つまり、固定資産が資産価値として、収入を得て、順次費用化することにより、回収する(収入=売上-費用=利益)ということになります。

ということで、この二つの数値は低いほうが財務的に安定していると言えます。

「大阪府株式会社」の場合は、長期借入金がありません。固定負債の内訳は、以前に見たとおり、負債(2年もの?5年もの?など償還までの年数)内訳がここでは不明ですのが、百歩譲って固定負債をすべて「長期借入金」とみなして計算します。

(3)固定比率=有形固定資産計÷資本(正味資産)
=5兆7423億円÷1兆5940億円=360.2%!!!

(4)固定長期適合率=有形固定資産合計÷資本+長期借入金(固定負債)
=5兆7423億円÷(1兆5940億円+5兆179億円)
=5兆7423億円÷6兆8427億円=83.9%

またまた、例によって「売上高5億円超のサービス業」と比較します。

固定比率=201.4%
固定長期適合率=74.9%
となっています。

大阪府株式会社:民間企業

固定比率=360.2%>201.4%

固定長期適合率=83.9%>74.9%

いずれも、中小企業以下の財務安定性ということになります。

誤解を恐れず言えば、固定資産のように回収に時間が掛かる投資に対して、府債などの比較的短期間で償還しなければいけない資金を充てています。

「自転車操業のようですね!」