第12話 「負債の府債をみてみよう!」 | 日刊工業新聞ビジネスリーダーズアカデミーのブログ

第12話 「負債の府債をみてみよう!」

こんにちは


NBLA講師のホリコンこと堀内智彦です。


次に、負債の中身を見てみます。
「大阪府株式会社のバランスシートの抜粋(百万円)」

「流動負債」
(1)府債翌年度償還予定額      230,709
(2)他会計借入金翌年度償還予定額        0
(3)翌年度繰上充用金              0
            流動負債計  230,709


流動負債とは、流動性の高いもの、企業会計で言えば、毎月払う買掛金とか未払金など通常の営業で発生する支払債務です。「うちは仕入は、当月末締めの翌月末払いだ」とか言いますね。


また、債務はこれら仕入関係だけでなく、運転資金や設備資金としての、現金を借入する「借入金」というのがあります。このような債務は、1年基準(ワンイヤールール)とかいって、決算日から、1年以内に支払期限がくるものを「短期」とかそれを超える支払期限の部分を「長期」とか分類しています。


たとえば、100万円の借入金を5年間で元本を均等に返済する場合、来年の返済分20万円が「短期借入金」、残りの20万円×4回分=80万円が「長期借入金」ということになります。


もちろん利息は発生しますから、その年度に払った利息分を識別して、損益計算書の費用である「支払利息」とします。


さて、架空企業「大阪府株式会社」の流動負債の部(上記)を見てみると、3つの項目があり、(1)府債翌年度償還予定額230,709百万円・・・2,307億円となっており、その他=0となっています。


「負債」の中身が「府債」?まあダジャレですが、つまり府が発行する地方債のことですね。国が発行するものを「国債」っていいますね。


国債・地方債も資金を調達するのですが、たとえば2年もので、額面100万円に対し、利息が1%とか2%?とかのプレミアがついています。


筆者も買ったことがないのでよく分かりませんが、額面100万円を払って、利払い(半年に1回とか)時に、5千円とかの利息を受取ったり、購入時(引受とか言います)にあらかじめ例えば、1万円の利息とすると、その利息分を差し引いた、99万円を払い込んで、満期時に100万円もらうとか、いろいろあるみたいです。
発行側のメリットは、銀行から借りるよりも金利負担が少なくてすみますね。


専門的には、企業が銀行から資金を調達することを「間接金融」、企業が銀行を通さず、投資家(市民)から直接資金を調達することを「直接金融」とかいいます。直接投資家から、金融機関を通さなければ、中間マージンが排除されるので、双方にお得感?があるのですね。


そして、企業が発行する場合は、「社債」とかいいます。


でも無名の中小企業が「社債を買って下さい!」といっても信用面?で、相手にされませんので、銀行を窓口とした、私募債とか縁故債といって、その会社の関係者が引き受けてくれるシステムなどもあるみたいです。
ここで引き受ける「投資家」にとって大事なのは?金利の多寡でしょうか?元本の安全性でしょうか?