第4話:「人件費の判断基準を考える」 | 日刊工業新聞ビジネスリーダーズアカデミーのブログ

第4話:「人件費の判断基準を考える」

こんにちは




NBLA講師のホリコンこと堀内智彦です。



さて、筆者の推定により、大阪府の「賃金水準」は、


「推定賃金水準=10,873千円/年間・人」と算定されました。




これは国税庁の資料による、




上場企業の平均年収が657万円<1,087万円(大阪府)中小企業の平均年収が437万円<<1,087万円(大阪府)


と比較すると、やはり金額的にはかなり多いのは事実といえるのは確かです。


と言っても、ここでは、公務員の仕事の価値と民間企業の仕事の価値を比較して、賃金の多寡を議論する場所としたくないので、あくまでも企業「大阪府株式会社」としての、経営状況がどのようになっているかを経営分析を進めながら、ベンチマーク代わりに民間企業と比較しながら進めていきたいと思います・・・・・・。


ただし、納税者の一人として、一言!


「行政コスト計算書(役所の損益計算書)」のフォーマットだからしかたないのかもしれないですが、人件費の表現を「行政コスト(総経費)に占める人件費の比率」として計算しているために、平成18年度は、「行政コスト計算書」によると、人件費の構成比が「50.7%」という数値になっています。これだと「なんだ50%、半分か?まあ民間でもそれくらいかかるケースがあるよね」


といって、焦点がぼけてしまいます。


つまり、経費に占める人件費割合もデータとしては大切ですが、経営的にみたら、いくらの売上(収入)に対して、人件費やその他経費がいくらかかっているか?そして赤字か?黒字か?が大変重要なのです!。


役所のフォーマット「50.7%」:正しい?経営分析「61.3%」


どうですか、数字が一人歩きすると、表面的に「10.6ポイント」も人件費が少ないと勘違いされる可能性があります。これが予算偏重主義のひとつの弊害ではないでしょうか?


筆者が試算したように、あくまでも「売上や利益と人件費を比較しなければ、ただしい経営分析ができません。」意図的にこのような表現をしているのか?本当に官僚という連中は賢いですね(もち皮肉です)。





つづく